花図鑑

芍薬「氷点」咲き方の特徴やおすすめの開花調整方法を紹介

2022.12.05

芍薬品種図鑑「氷点」

Bloom Note編集部

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氷点」は清楚な白が目を惹く、芍薬の品種です。
たっぷりとボリュームのある美しい花型が見事で、気品も感じられます。

今回は芍薬「氷点」の特徴や水揚げ方法、花言葉をご紹介します。

芍薬「氷点」の主な特徴

  • 気品高い純白の花びら
  • すっきりとさわやかな甘い香り
  • 開花調整にコツが必要

芍薬「氷点」の特徴

氷点の特徴早見

出回り時期 4月~6月
サイズ 大輪
香り 微香(菊の清涼感・バラの甘さをあわせ持った香り)
咲き方 八重咲き
開花調整 難しい
主な生産地 長野県、新潟県

芍薬「氷点」は、上記のような特徴を持つお花です。
色や咲き方など、くわしい特徴を見ていきましょう。

気品高い純白の花びら

氷点の花びらは、ハッとするような美しい純白です。
白い花びらの先端に、わずかに薄い赤色が入ることもあります

気品や華やかさも兼ね備えているため、ブライダルフラワーとしても人気があります。

八重咲きで花びらの枚数も多く、ボリュームたっぷりの豊かなシルエットも魅力的ですね。

すっきりさわやかな甘い香り

氷点は、菊のような清涼感とバラのような甘さを併せたような香りのお花です。
芍薬は香水の原料にも使われるほど芳香性の高いお花としても知られています。
お部屋に飾るとほんのりやさしい香りが広がり、幸せな気持ちにさせてくれますよ。

一方でお花の香りは好き嫌いが分かれることもあるので、贈る人の好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。

開花調整にコツが必要

ゴージャスなたたずまいが魅力の氷点は、開花のタイミング調整が難しいという一面があります。
お花の状態を見極め、咲かせたいタイミングによって適切な水揚げを行う必要があります。

また、開花し始めると比較的すぐに満開になりますが、つぼみの状態から花びらが開き始めるまで時間がかかることもあります

氷点を始めとする芍薬が咲かない時のくわしい原因は以下の記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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芍薬「氷点」の開花調整・水揚げ方法

氷点の開花調整・水揚げ方法

ここでは、氷点の開花調整方法をくわしく解説します。
水揚げ方法としては、「早く咲かせる方法」「ゆっくり咲かせる方法」の2種類となります。

お花の状態や咲かせたいタイミングに合わせて、水揚げ方法を使い分けましょう。

早く咲かせる水揚げ方法

氷点を早く咲かせたい時は、以下の手順で水揚げを行うのがおすすめです。

開花を早めたい時の水揚げ手順

  • 葉を多めに取り除く
  • つぼみに蜜がついている場合は優しくふき取る
  • 茎を短く・斜めにカットする
  • 深水につけておく

葉を多めに取り除く

氷点の茎に残っている葉を、多めにしっかり取り除きましょう。
葉を少なくしてあげることでお花に栄養が行き届き、綺麗に咲きやすくなります。

つぼみに蜜がついている場合は優しくふき取る

つぼみに蜜がついている場合は、濡れたティッシュで優しくふき取りましょう
蜜がついていると花びらが固まり、開花を妨げる原因になります。

つぼみをぬるま湯につけて、蜜をそっと洗い落としてあげても良いでしょう。

茎を短く・斜めにカットする

茎を短めにカットし、先端を斜めに切り戻します。
茎が短い方がお花に栄養が早く行き届きます。
また、茎の先端を斜めに切ると断面積が大きくなり、より水を吸い上げやすくなります。

深水につけておく

茎をカットした後は、すぐに深水につけておきましょう
深水にすると水圧が高くなり、水を吸い上げる力が強くなります。

ゆっくり咲かせる水揚げ方法

氷点を日持ちさせゆっくり咲かせたい時は、以下の手順で水揚げを行いましょう。

ゆっくり咲かせたい時の水揚げ手順

  • 水につけない状態で低温で管理する
  • ゆっくり通常の温度に戻す
  • 葉を少しだけ取り除く
  • 茎をまっすぐ空切りする
  • 浅水につけておく

水につけない状態で低温で管理する

水につけずに、5℃~10℃程度の低温で管理しましょう。
氷点を始めとする芍薬は水上がりが良いという特性があるので、すぐに水揚げをすると開花が早まってしまう可能性があります。

ゆっくり通常の温度に戻す

低温で管理した後は、ゆっくり温度を上げていきます
5℃前後で管理していた場合は一度8℃程度まで上げ、通常の温度に上げるというように2段階で調整します。

一気に温度を上げると、開花を早めてしまうリスクがあります

葉を少しだけ取り除く

水につかる部分の葉だけを、軽く取り除きましょう
葉を取り過ぎてしまうとお花に栄養が行き届きやすくなり、やはり開花が早まる原因になるため、葉は多少残しておく方がおすすめです。

茎をまっすぐ空切りする

茎の先端をまっすぐ空切りします。
まっすぐカットすることであえて断面積を小さくし、水を吸い上げる量を制限します。

浅水につけておく

茎をカットした後は、浅水につけて管理します。
深水にすると水を吸いあげる力が強くなるので、開花が早まってしまいます。

ただし芍薬は水をよく吸うため、いつの間にか水が空になってしまっていることもあります。
あまりに少なすぎる水量は避ける、こまめに水を足すなどして対策しましょう。

芍薬「氷点」の花言葉

氷点のような白い芍薬の花言葉は「幸せな結婚」。

幾重にも重なったフリルのような花びらはまるでウエディングドレスのようでもあり、氷点にぴったりの素敵な花言葉ですね。
ふんわり風に乗って幸せを運んでくれそうな氷点は、ブライダルフラワーとしてふさわしいお花です。

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