花図鑑

ユリ「エルディーボ」色や香りの特徴、水揚げ方法を解説

2022.06.23

ユリ品種図鑑「エルディーボ」

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

「エルディーボ」は、明るい黄色の花びらが特徴的なユリの品種です。
流通数はそれほど多くありませんが、花もちが良く見た目が美しいことから人気が高まっているお花です。

この記事ではエルディーボの特徴や水揚げ方法、花言葉を解説します。

ユリ「エルディーボ」の主な特徴

  • 鮮やかなビタミンイエローの花びら
  • 香りがほとんどなく万人におすすめ
  • 上向きに咲き、アレンジにも取り入れやすい

ユリ「エルディーボ」の特徴

エルディーボの特徴早見

ユリの品種「エルディーボ」の具体的な特徴について見ていきましょう。

黄色
品種群 LAユリ
サイズ 中輪
香り なし
出回り時期 通年
開花速度 ゆっくり
主な生産地 新潟県、埼玉県

エルディーボは、LAユリに分類される品種です。
LAユリとは「ロンギフローラム・アジアンティック・ハイブリッド」の略称で、テッポウユリとスカシユリの交配種
通常のスカシユリに比べると、少しお花が大きく存在感があります。

テッポウユリ・スカシユリの特徴はこちら

鮮やかなビタミンイエローの花びら

エルディーボの花びらは鮮やかな黄色
一輪あるだけでぱっと明るくなるようなビタミンカラーで、見る人を元気にさせてくれます。

花びらにスポット(点々)がないタイプの品種で、すっきりと美しい見た目が特徴的です。

香りがほとんどなく万人におすすめ

エルディーボには、ユリ特有の香りがほとんどありません
ユリの強い香りが苦手な方や、お見舞いで贈るお花としてもおすすめしやすいでしょう。

逆に、ユリの香りを存分に楽しみたい方には、「イエローウィン」などオリエンタルユリに分類される品種がおすすめです。

ユリ「イエローウィン」の特徴はこちら

上向きに咲き、アレンジにも取り入れやすい

ユリというと横向きや少しうつむきがちに咲くイメージがありますが、エルディーボは上向きに咲くお花です。
花のサイズ感はオリエンタルユリに比べるとややコンパクトですので、アレンジにも取り入れやすいでしょう。

ユリ「エルディーボ」の開花調整・水揚げ方法

エルディーボのお手入れ方法

エルディーボは水あげが良いお花です。
通常通り水揚げを行えば綺麗に花が咲いてくれますが、お花屋さんで蕾のまま管理したい場合は、開花を遅らせる調整作業が必要となります。

具体的には、店頭に置くまでに以下の手順で作業を行うとよいでしょう。

  1. 水につけず低温で管理(開花を遅らせる)
  2. 不要な葉を取り除く
  3. 茎をカットする
  4. 水につけて管理
  5. 花が咲き始めたら花粉を取り除く

水に浸けず低温で管理(開花を遅らせる)

エルディーボを仕入れたら、空気に触れさせた後、低温で管理しましょう。
5℃の環境がベストですが、難しい場合は10℃程度でも問題ありません。
水につけず低温で管理しておくことで、開花を遅らせることができます。

店頭に置く前、通常の温度に戻す際は2段階で温度を上げていきましょう。

不要な葉を取り除く

店頭に置く前には不要な葉を取り除き、花に栄養が届きやすい状態にしてあげます。
後に水につかる部分の葉は、綺麗に取り除いておきましょう。

茎をカットする

茎を3~5センチ程度まっすぐカットします。
通常は斜めにカットした方が良いお花が多いですが、エルディーボは水あげの良いお花ですので、断面積を大きくせずとも水を十分に吸収してくれます。

水につけて管理

大きめのバケツに水を張っておき、茎をカットしたエルディーボを移します。
水の量は、全長の4分の1程度がつかる程度にしておきましょう。

花が咲き始めたら花粉を取り除く

花びらが開いてきた場合は、咲き始めの段階で花粉を取り除きます
花粉を放置すると花びらを汚してしまったり、エルディーボの寿命を縮めてしまう原因となりますので注意しましょう。

ユリ「エルディーボ」の花言葉

エルディーボのような黄色いユリには「陽気」「偽り」「不安」といった花言葉があります。
明るく元気が出るような見た目に反し、ネガティブな花言葉を持つことが気になる方もいるかもしれませんね。

プレゼント用の花束に取り入れる際は、お客様に一言確認を入れておくとよいでしょう。

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