花図鑑

ユリの切り花にはどんな種類がある?それぞれの特徴や価格の目安

2022.06.14

ユリの切り花の種類 代表的な品種や特徴を紹介

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

華やかで存在感あふれるユリの花
白くて大きな花を咲かせるイメージがあるかもしれませんが、実は小ぶりなものや、ピンクや黄色などに色づく種類のユリもあるんです。

この記事では、切り花として販売されることの多いユリの種類について紹介していきます。
それぞれの品種の特徴から、どんなシーンにおすすめなのかまで解説するので、お花選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • 切り花として売られているユリの種類を知りたい
  • どんな見た目・どんな価格のユリがあるのか知りたい

ユリの切り花の代表的な種類

切り花のユリは、実は100種以上あると言われています。

しかし、日本のお花屋さんで切り花として流通しているものは、その中でも一部のみ。
具体的な品種のくくりとしては、「オリエンタルユリ」「スカシユリ」「テッポウユリ」「原種系のユリ」の4つが挙げられます。

それでは、この4種類のお花の特徴について見てみましょう。

オリエンタルユリ

「ユリ」と聞いて思い浮かべる、あの大きくて存在感たっぷりのお花は「オリエンタルユリ」です。

本州を原産とするユリで、反り返って咲く大ぶりの花びらや、長いしべを持つ種類です。
下向きに咲く様子は、とっても優雅な雰囲気ですね。
カラーは白やピンクのものが多く、香りが強いことも特徴です。

花が20cm程度にもなる大きなオリエンタルユリ。
1本のみを花瓶に活けても、迫力満点でお部屋を明るく彩ってくれます。

オリエンタルユリの代表品種「カサブランカ」

オリエンタルユリの中でも代表的な品種は「カサブランカ」
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

カサブランカは「ユリの女王」とも呼ばれる品種です。
フリルのような花びら、抜けるような純白さ、濃い香りを持つことから、このような愛称が付けられたと言われています。

開花時期は6月〜8月で、お花屋さんに出回るのもこの時期が多いでしょう。

カサブランカの詳しい特徴はこちら

八重咲きのオリエンタルユリは特に華やか

最近は、「八重咲き」をするオリエンタルユリも登場し、その華やかさから人気が高まっています。

何重にも重なる花びらが、ユリのゴージャスな印象をさらに強くしてくれます。

また、八重咲きのユリはしべが花びらに変化したものであるため、花粉を持ちません
カーペットや洋服を汚してしまう心配がないため、お部屋に飾るのにもぴったりですね。

スカシユリ

「スカシユリ」とは、花びらがカップのような形になって、上向きに咲く品種です。
ユリは基本的にうつむくように花が開くので、珍しい形に見えるかもしれません。

お花屋さんで見かけることが多くなるのは、5月〜8月頃。
カラーはオレンジや黄色、赤色などが中心で、まさに夏の明るいお花といった印象です。

ちなみに、スカシユリのスカシとは「透かし」からきています。
花びらの根本が細くなっており、「透かし」て内部が見えることに由来すると言われています。

一般的なスカシユリの花の大きさは10cm程度。
オリエンタルユリよりは小ぶりなものの、他のお花と比べると一際目を引く大きさでしょう。
存在感たっぷりで、花束に1本加えるだけで一気に豪華な雰囲気にしてくれますよ。

テッポウユリ

「テッポウユリ」は、昔の鉄砲のような筒状の花を咲かせる品種です。
横を向いていてスッキリと咲く姿は、ラッパのようにも見えますね。

開花時期は6月〜7月で、他の種類のユリよりも早い時期から楽しめることが特徴です。

テッポウユリの一般的な大きさは、10cm程度。
カラーは純白が基本であるため、冠婚葬祭でも使われることが多いですね。

原種系のユリ

最後に、原種系のユリについて見てみましょう。
上で紹介した「カサブランカ」「八重咲きのユリ」などは、品種改良によって生まれたユリです。

原種系のユリは、小ぶりのお花をつけて楚々とした印象のものが多いです。
「ユリ」と聞いてイメージするお花の姿とは少し異なるかもしれません。
しかし、可憐に咲く小さなお花は、オリエンタル系のユリとはまた違った魅力があります。

原種系のユリは、6月~7月頃にお花屋さんで出回ります。
ただし、上で紹介した種類のユリよりも目にする機会は少ないかもしれません。
希少なユリだからこそ、店頭で見つけた場合はぜひ手にとってみましょう。

原種系の中でも日本で比較的出回っている種類としては、
テッポウユリに似た筒状の花を咲かせる爽やかな「ササユリ」
うつむいて咲く姿がしおらしい乙女のような「オトメユリ」
オレンジ色の星形の花を咲かせる「ヒメユリ」などが挙げられます。

これらは日本原種のお花で、どれも小さめでつつましい印象のあるお花です。
普段の生活の癒しになってくれること間違いありません。

ユリの切り花の種類ごとの価格目安

ユリの切り花は、種類によっても価格に差があります。
具体的な価格は品種や大きさによって異なりますが、大まかな1本あたりの価格目安は、以下の通りとなります。

  • オリエンタルユリ:700円~1000円
  • スカシユリ:200円~400円
  • テッポウユリ:150円~300円
  • 原種系のユリ:150円~300円

大ぶりの立派なお花を咲かせるユリは、値段も高くなる傾向にあります。
お財布と相談しながら、自分の好みのユリを見つけてみてください。

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