幾重もの薄い花びらを重ねて咲かせるラナンキュラス。
繊細でありながらも豪華な雰囲気を纏うお花で、お部屋に一輪飾るだけで彩りを添えてくれると人気です。
今回は、ラナンキュラスの切り花はどれくらい持つのか、できるだけ長持ちさせるためには何をすれば良いのかについて解説します。
また、長持ちしやすいラナンキュラスの特徴についても併せて紹介します。
お花屋さんでラナンキュラスを購入する際の参考にしてみてください。
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こんな方におすすめ
- ラナンキュラスの切り花はどれくらい持つのか知りたい
- ラナンキュラスの切り花をできるだけ長持ちさせたい
- 長持ちするラナンキュラスの切り花を見極めたい
ラナンキュラスの切り花は長持ちする?
ラナンキュラスの切り花の寿命は、一般的に1週間〜10日間程度と言われています。
ラナンキュラスは寒さに強く、暑さに弱いお花です。
そのため、25°C程度の常温で飾ると1週間程度の日持ちとなりますが、やや低めの20℃前後のお部屋に置いてあげると、10日程度まで元気に咲いてくれます。
さらに、延命剤などを混ぜてあげることで、12日近く楽しめることもありますよ。
ラナンキュラスの切り花を長持ちさせるポイント
寒さに強く、冬でも楽しめるお花として人気のラナンキュラス。
お部屋の温度管理以外にも、いくつかのポイントを意識してお手入れしてあげることで、より長く元気に咲かせることができるんです。
ここからは、具体的なラナンキュラスを長持ちさせるコツについて解説していきます。
活ける前に湯揚げする
1つ目のポイントは、お花屋さんでラナンキュラスを購入してから花瓶に活ける前に、水揚げしてあげることです。
ラナンキュラスの水揚げには、「湯揚げ」という方法が適しています。
これは、文字通り熱湯を使った水揚げの方法です。
具体的には、まずは水切りをしてから、茎の切り口を80°以上の熱湯に浸すことで、茎の内部の気泡を押し出します。
ポイントは、茎の先の2~3cmほどのみを熱湯に浸すこと。
そして、茎から気泡が出たのを確認したら、すぐに水に入れて花を冷やしてください。
湯揚げの際は、花や葉が湯気に当たらないように、新聞紙などで覆っておきましょう。
湯揚げ後も、花を立たせるために2時間程度はそのままにしておきます。
この作業をすることで、熱湯で細菌を殺し、道管の中の空気を排出させることができます。
特に「買ったばかりのお花なのに、元気がないな」と感じる場合にはとっても有効です。
茎を短めにカットする
2つ目のポイントは、茎を短めに切ってあげることです。
ラナンキュラスは存在感のあるたっぷりとした花びらが魅力のお花。
しかしその一方で、お花に対して茎が華奢であることに注意が必要です。
気をつけないと、お花の重みに耐えきれずに茎が折れてしまうことがあります。
重みのあるラナンキュラスを細い茎で支えるためには、茎を短めにしてあげることがポイントです。
そうすることで、茎が安定して折れにくくなります。
また、花瓶に合わせて茎をカットして、縁でお花を支えるというのも一つの方法です。
茎を切る際には、切れ味の良いハサミを使って斜めにカットすることが大切です。
切れ味の悪い刃物を使うと、茎の組織を傷つけてしまい、折れやすくなってしまいます。
また、茎を斜めに切ることで断面が大きくなり、より多くの水を吸い上げられるようになるのです。
開花状況に合わせて切り戻しをする
3つ目のポイントは、開花の進み具合に合わせて切り戻しを行うことです。
先述の通り、ラナンキュラスは茎に対して花の重みが大きいお花です。
開花が進むにつれて重さは増すため、それを支えるためには徐々に茎を短くしてあげることが大切です。
お花の大きさによっては、茎を短くしても重さに耐えられなくなり、途中で折れてしまうことがあるかもしれません。
まだお花は元気なのに、もったいなく感じてしまいますよね。
そんな場合は、花瓶ではなくボウルなどに浮かべて楽しむことがおすすめです。
水にふんわりと浮かぶ花びらが涼しげな雰囲気で、花瓶に活けるのとはまた違った可愛らしさを楽しめますよ。
花瓶のお水を少なめに保つ
4つ目のポイントは、花瓶の水の量を適切に保つことです。
柔らかい茎を持つラナンキュラスは、あまり多くの水に浸してしまうと腐ってしまうためです。
具体的な水の量としては、花瓶の底から3〜5cm程度がベストです。
また、ラナンキュラスのような球根から咲くお花は特にお水が腐りやすいと言われています。
お花を元気な状態で長持ちさせるためには、清潔なお水が欠かせません。
可能な限り、花瓶のお水はこまめに替えてあげましょう。
お水に延命剤や砂糖を混ぜる
5つ目のポイントは、必要に応じて延命剤などを活用することです。
お花屋さんでラナンキュラスを購入した際、延命剤をもらえることがあります。
お水に混ぜてあげることで、お花に栄養が届きやすくなったり、花瓶の水を腐りにくくしたりできます。
ちなみに、延命剤が手元にない場合は、少量のお砂糖でも代用できます。
お花は日光を浴びると、光合成をしてでんぷんとショ糖を作り、それが栄養となります。
砂糖で糖質を補ってあげることで、お花が長持ちするのです。
ちなみに、延命剤にも糖分が含まれているんですよ。
長持ちするラナンキュラスの特徴
最後に、お花屋さんで長持ちするラナンキュラスを見極める方法についても見ておきましょう。
元気で新鮮なラナンキュラスの特徴は、緑色でハリのある葉がたくさんついているものです。
また、茎が比較的太めで、しっかりしているものを選べば、途中で折れてしまうリスクも少ないでしょう。
また、つぼみがたくさんついているものや、かために咲いたお花がついているものを選べば、活けてから咲き進むのを楽しめますよ。
ただし、ラナンキュラスはつぼみの色と開花したときの花びらの色が異なる場合があることには注意が必要です。
好きな色を選びたい場合は、すでに1つでもお花が咲いているものを選ぶか、お花屋さんに花びらの色を聞いてから購入しましょう。
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