花のお手入れ

胡蝶蘭の寿命ってどれくらい?長持ちさせる方法と元気なお花の選び方

2022.07.29

胡蝶蘭の寿命はどれくらい?長持ちする4つのポイント

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

新規オープンしたお店などでよく見かける、胡蝶蘭のお花。
ボリューム感のあるゴージャスな花びらが、おめでたい雰囲気を演出してくれます。

今回は、そんな胡蝶蘭の寿命について解説します。
一般的な胡蝶蘭の寿命から、胡蝶蘭をなるべく長持ちさせるコツ、元気な胡蝶蘭の選び方まで紹介していきます。
お祝いの場で胡蝶蘭をもらった際には、ぜひ参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • 胡蝶蘭の寿命を知りたい
  • もらった胡蝶蘭を長持ちさせたい
  • 元気な胡蝶蘭の見分け方を知りたい

胡蝶蘭の寿命は非常に長い!

鉢植えの胡蝶蘭・切り花の胡蝶蘭の寿命

胡蝶蘭の魅力は、大きな花びらによる華やかな見た目だけではありません。
実は、とっても寿命が長いことでも有名なお花なんです。

鉢植えの胡蝶蘭の寿命:3か月程度

一般的に胡蝶蘭は、鉢植えでプレゼントされることが多いでしょう。
鉢植えの場合、適切な生育環境で適切なお手入れを続ければ、3か月程度もの間咲かせ続けることができます。

さらに植え替えなどを行いながらお手入れを続ければ、数年〜数十年にもわたってお花を楽しむことも可能です。

切り花の胡蝶蘭の寿命:3週間程度

胡蝶蘭は切り花としての寿命も他のお花に比べて長いです。
一般的な切り花の寿命は、1週間〜2週間程度と言われています。
寿命が短いことで知られるアジサイやハイビスカスなど、1日〜数日のみしか咲くことのできないお花もあります。

ところが、胡蝶蘭の切り花の寿命は3週間程度です。
他のお花と比べてみると、一際目立つ寿命の長さですよね。

このように、胡蝶蘭は長い期間にわたって華やかなお花でおめでたいムードを演出し続けてくれることから、開店や開業、イベントのお祝いに好まれているのです。

胡蝶蘭の寿命を延ばすお手入れのコツ4選

胡蝶蘭を長持ちさせる4つのポイント

ここからは、胡蝶蘭の花をなるべく長持ちさせるための4つのポイントをご紹介します。

  • 18℃以上の暖かい室内に飾る
  • 乾燥させない
  • 摩擦が起きないよう注意する
  • 【鉢植えの場合】水をあげすぎない

18℃以上の暖かい室内に飾る

1つ目のポイントは、暖かい室内に飾ることです。

胡蝶蘭は、熱帯雨林を原産とするお花です。
そのため、暖かく湿度の高い場所を好みます

「お花は涼しい場所に飾るべき」と聞いたことがある人も多いでしょう。
具体的な適温は、お花によって異なりますが15℃〜20℃程度が一般的。
お花屋さんでも、大きな冷蔵庫の中にたくさんのお花が陳列されているのをよく見かけますよね。

ただし、胡蝶蘭は例外です。
涼しい場所だと元気がなくなってしまうため、お部屋を暖かく保ってあげましょう。
目安としては、18℃以上が良いと言われています。

胡蝶蘭は、1年を通してお花屋さんに出回っていますが、特に冬場は、胡蝶蘭を飾るお部屋が寒くなりすぎないように注意しましょう。

胡蝶蘭を寒さから守る方法は「胡蝶蘭の寒さ対策方法と越冬時の注意点」で解説しているため参考にしてください!

乾燥させない

2つ目のポイントは、乾燥させないことです。

繰り返しになりますが、胡蝶蘭は高温多湿を好むお花です。
湿度が低い場所だと、枯れやすくなってしまうのです。

「暖かい場所に飾るべき」とお話ししましたが、直射日光が当たる場所や、暖房の直下など風が当たる場所は避けましょう。
直射日光に長い時間晒すと、葉が焼けて枯れてしまうリスクがあるからです。
また、特に切り花の場合、暖房の直下では蒸散が進みすぎてしまい、花に十分な栄養が行き渡らなくなります

冬場に胡蝶蘭を飾りたい場合は、お部屋に加湿器を設置してあげると良いでしょう。

摩擦が起きないよう注意する

3つ目のポイントは、花や葉に摩擦が起きないように気をつけることです。

おめでたいシーンで渡される胡蝶蘭は、綺麗にラッピングされていることも多いです。
美しいラッピングが施されていると、「このまま飾りたい」と感じるかもしれませんが、長くお花を楽しみたいのであれば外すべきです。

それは、花や葉にラッピングが擦れると、傷がついて早く枯れてしまう原因になり得るからです。
同じ理由からに、人が頻繁に通る場所や、風に揺れたカーテンなどが触れる場所に置くのも避けましょう。

また、夏であればラッピングにより蒸れやすくなり、通気性が悪くなってしまうリスクもあります。
綺麗な包装は記念に写真に収めて、なるべく早めに外してあげましょう。

【鉢植えの場合】水をあげすぎない

胡蝶蘭は、鉢植えでもらうことが多いお花です。
鉢植えの胡蝶蘭のお手入れの注意点は、水をあげすぎないことです。

胡蝶蘭の元気がなくなってしまう理由で多いのが、水のやりすぎによる根腐れと言われています。
根腐れを起こさないためには、適量のみの水を与えることが重要です。
具体的には、植え込み材料の表面が乾いたタイミングで水をあげましょう。
頻度で言えば、季節にもよりますが1週間〜10日に1回で充分と言われています。

「お花を長持ちさせたい!」と思うと、ついたくさんの水をあげたくなるかもしれませんが、寿命を伸ばすためには適量のみに留めましょう

胡蝶蘭の根腐れを予防する方法や症状については以下の記事でもっと詳しく解説しています。

胡蝶蘭が根腐れした時の症状と対処方法

寿命の長い胡蝶蘭の見分け方

プレゼントとして胡蝶蘭を渡す場合は、お花屋さんでなるべく元気で長持ちしそうなものを見極めることが重要です。
「もらった胡蝶蘭がすぐ枯れた」という事態は、絶対に避けたいですよね。

元気で長持ちしやすい胡蝶蘭の特徴は、葉と花にハリとツヤがあること
葉が厚く光沢があり、花びらにシワや傷がないものを選びましょう。
また、全てが咲いているものよりも、つぼみの状態のものも多少残っているものの方が、長くお花を楽しむことができます。

まとめ

今回は胡蝶蘭の寿命の長さや、長持ちするお手入れ方法、元気な胡蝶蘭の選び方を解説しました。

胡蝶蘭の寿命は、鉢植えで3か月以上切り花でも3週間程度と非常に長いのが特徴です。
より長持ちさせるためには、以下のお手入れ方法を徹底するとよいでしょう。

胡蝶蘭を長持ちさせるコツ

  • 18℃以上の暖かい室内に飾る
  • 加湿器を設置するなどして乾燥を防ぐ
  • ラッピングを外し、摩擦が起きないよう注意する
  • 水をあげすぎない

上記のお手入れ方法を実践することで、より胡蝶蘭を長く楽しめますのでぜひ試してみてください。

 

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