花屋を開業するにあたって、どんな道具を揃えればいいのか気になる方も多いでしょう。
そこで、今回は花屋を開業する際に必要な道具を15個ピックアップしました。
使用用途や使い方などを解説しますので、参考にしてみてください!
こんな方におすすめ
- 花屋を開業するにあたって必要な道具が知りたい
- 花屋におすすめの花ばさみが知りたい
花屋の道具で欠かせないもの【お手入れ道具編】
まずは、花屋に最低限必要な以下のお手入れ道具をご紹介します。
- 花ばさみ
- 普通のはさみ
- フローリストナイフ
- フローリストケース
- ハンマー
花ばさみ
花ばさみとは、花の茎をカットするために使う「花切り専用のはさみ」を指します。
「普通のはさみじゃだめなの?」と思う方もいるかもしれませんが、水切りなどのお手入れを行う際は、切れ味が良い花ばさみを使用した方が花の寿命は長くなります。
普通のはさみは切れ味が良くないものも多く、茎を切る際に茎が潰れてしまうことも。
茎が潰れるとうまく水を吸い上げられず花の寿命が短くなるため、花をお手入れする際は切れ味の良い花ばさみを使用しましょう。
花ばさみの切れ味が悪くなったら、はさみ用の砥石などで研ぎ、切れ味を復活させましょう。
花ばさみは持ち手の形状によって「つる手」「わらび手」に分けられ、つる手は細かい作業向き、わらび手は硬くて太い枝を切るときなどに向いています。
作業用途によって、つる手とわらび手を使い分けてもよいかもしれませんね。
花ばさみの有名ブランド
花屋やフラワーアレンジメントの講師なども使用している、花ばさみの有名ブランドは次の5種類です。
- ゾーリンゲン
- 国治
- 菊一文字
- 日本橋木屋
- 坂源
上記のなかで、花屋を始めたての人におすすめするブランドは「坂源」です。
坂源は比較的お手頃な価格で購入できるうえ、切れ味も優れているためコスパが良いブランド。
花ばさみは花屋にとって欠かせない道具ですので、安心して長く使えるブランドを選びましょう。
普通のはさみ
普通のはさみは、ラッピングやワイヤーなどを切る際に使用します。
普通のはさみも花ばさみ同様、切れ味が良いものを選ぶと効率よく作業が進むのでおすすめです。
100均などのはさみはあまり切れ味が良くないのでおすすめしません。
花ばさみだけではなく、普通のはさみも様々なシーンで使用する道具ですので、1つは購入しておくとよいでしょう。
フローリストナイフ
フローリストナイフは、主に水揚げが良くない花の枝や茎などを削る際に使用します。
また、花ばさみのように茎をカットする際にも使用できます。
扱いに慣れている方であれば、花ばさみよりもフローリストナイフの方が茎を綺麗にカットできるため、より水揚げを促進できます。
慣れるまで多少時間がかかりますが、慣れれば作業効率も上がるため持っておいて損はないでしょう。
フローリストケース
フローリストケースは、フローリストナイフを入れておくケースです。
フローリストナイフをいつでも使用できるように、腰や肩などに身につけておくと便利。
さまざまなタイプのアイテムが売られており、値段もピンキリです。
肩からかけるタイプや腰に巻き付けるタイプなどがありますので、お好みのアイテムを選ぶとよいでしょう。
なお、フローリストケースを購入する際は、破れにくい丈夫な革製をおすすめします。
ハンマー
ハンマーは、硬い枝物や茎などを叩いて広げる際に使用する道具。
おもに花ばさみでは切るのが難しい茎や枝物の場合に使用し、ハンマーで茎や枝物の先端を潰すことにより面積を広げ、水揚げを良くする効果があるのです。
また、茎が細すぎて花ばさみを縦に入れにくい場合にも、ハンマーで叩いて茎先を潰します。
ハンマーを使用する場合は、優しくほぐすように叩くのがコツです。
花屋の道具で欠かせないもの【ラッピング・アレンジメント編】
ここでは、ラッピングやアレンジメントをする際に使用する道具を紹介します。
- フローラルフォーム
- フローラルテープ
- セロハンテープ
- ワイヤー
- ホチキス
上記はラッピングの仕上げとして使用する重要な道具ですので、役割や特徴を押さえておきましょう。
そのほか、ラッピングペーパーやリボンなど、美しく見せるための資材の選び方を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
フローラルフォーム
フローラルフォームは生花やドライフラワーなどをアレンジする際に、花を挿す土台として使用する吸水スポンジです。
フローラルフォームの種類は、生花用とドライ用にわかれますので、購入する際は用途を決めて購入しましょう。
生花用のフローラルフォームは、深めの容器に水を張って1〜2分ほど水を吸わせてから使用します。
ドライ用は、花器のサイズに合わせてカットしたフローラルフォームを花器に敷き詰め、花を挿していくのが一般的な使用方法です。
フローラルフォームのなかには、あらかじめハート型やリース型などにカットしてあるアイテムもありますので、アレンジしたい形に合った商品を選ぶとよいでしょう。
フローラルテープ
フローラルテープは、花や枝物をまとめる際に使用したワイヤーを隠すための道具です。
また、ワイヤーを隠す以外にも、茎や枝が折れそうなときの補強として使用できます。
フローラルテープにはさまざまな色がありますので、お好みの色を選ぶとよいでしょう。
色が多すぎて選べない場合は茎や枝に合わせて、緑と茶色を選ぶのをおすすめします。
セロハンテープ
セロハンテープは花をラッピングしたり、花留めとして使用したりします。
花を生ける際に安定しにくいときは、セロハンテープを花瓶の口に横断させるように貼ることで、花がおさまりやすいです。
また、カットした際に広がってしまった茎先を補強するときにも使用できます。
セロハンテープはさまざまな用途がありますので、1つは用意しておいた方がよいでしょう。
ワイヤー
ワイヤーはブーケやコサージュなどを作るときに活躍する道具です。
花をワイヤーで束ねて高さを合わせたり、茎がない花の茎代わりとしても使用できます。
ワイヤーの太さは番手によって異なり、番号が小さいほど太い、大きいほど細いと覚えておきましょう。
なお、ワイヤーを使用した後はフローラルテープを巻いて、カモフラージュするのを忘れないようしてくださいね。
ホチキス
ホチキスは、ラッピングなどを固定する際に使用します。
とくに、セロハンテープが貼れない素材のラッピングを固定する時に便利です。
また、アレンジメント用の葉を何枚か合わせて止めたり、葉を巻いて止めたりする場合にも使用します。
ホチキスは書類やレシートなどをまとめる際にも役立ちますので、用途が多い道具の1つです。
花屋の道具で欠かせないもの【日用品・事務用品編】
花屋の仕事は、花のお手入れやラッピングだけではありません。
事務処理や店内の掃除なども花屋の業務範囲内ですので、相応の道具が必要です。
ここでは、花のお手入れやラッピング以外で使用頻度が高い道具を紹介します。
いずれも花屋を営むうえで必要な道具ですので、忘れずに揃えておきましょう。
タオル
タオルは水を使用することが多い花屋にとって、欠かせない道具です。
とくに、作業台やカウンターなどは水に濡れやすいため、タオルで拭くという作業は必ず発生します。
それだけではなく、夏場は汗拭き用、お客様が来店したときの手拭き用などにも必要です。
花屋にとってタオルは使用頻度の多い道具ですので、何枚か用意しておくとよいでしょう。
掃除用として使用するのであれば、ぞうきんやモップなどもおすすめです。
電卓
電卓は、商品のお会計をする前のタイミングで、お客様から金額の合計を聞かれたときにサッと計算するために重宝します。
例えば「予算内で花を何本か買いたい」というお客様の料金目安を提示する際に役立ちます。
電卓があればレジに戻って計算する必要がないため、お客様を待たせることもありません。
どのような状況でもすぐに対応できるように、常にエプロンのポケットに電卓を入れておくとよいでしょう。
メモ用紙
メモ用紙は、仕事上で必要なことをメモする際などに役立ちます。
お客様の要望や自身の考えをまとめたいときにも便利なので、エプロンのポケットに常備しておくとよいでしょう。
なお、あまり大きすぎるノートはポケットに入らないため、小さめのノートを用意したほうがよいかもしれません。
エプロン
エプロンは普通のエプロンではなく、花屋に最適な機能性を備えたガーデニング用のエプロンをおすすめします。
ガーデニングエプロンには、以下のような種類があります。
- 撥水加工タイプ
- 耐久性に優れたデニムタイプ
- 動きやすいショートタイプ
- ポケットが多いタイプ
- おしゃれなワンピースタイプ
上記のように、ガーデニングエプロンにはさまざまなタイプのアイテムがありますので、好みに合わせてチョイスしましょう。
長靴
花のお手入れをする際は、水揚げ作業や水替えなどで足場が濡れやすいです。
また、雨の日にお花を仕入れて店舗に運んだりといった作業もあるため、長靴やレインブーツを1足持っておくと便利でしょう。
必要なときにさっと履けるような、履きやすいデザインのものがおすすめです。
まとめ
花屋に必要な道具としては、花ばさみやフローリストナイフといったお手入れ道具だけでなく、アレンジメント用の道具、事務用品など様々なものがあります。
状況によっても必要な道具は変わってきますが、最初は今回紹介した15個の道具を揃えておくとよいでしょう。
作業効率を上げるためにも、安すぎるものではなく、使い勝手がよく長持ちしそうな道具を購入することをおすすめします!