花図鑑

カーネーション「エルメス」色や花もち・水揚げ方法を解説

2022.05.17

カーネーション品種図鑑「エルメス」

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

黄色いカーネーションの品種である「エルメス」。
エルメスという品種名から想像するとおり上品な印象で、花びらのボリューム感もしっかりあるお花です。
エルメスから派生したオレンジのカーネーション「エルメスオレンジ」も有名です。

カーネーション「エルメス」の主な特徴

  • 上品な黄色の花びら
  • 花もちが良くお手入れが簡単
  • 病気に強く扱いやすい

カーネーション「エルメス」の特徴

エルメスの特徴早見

エルメスの咲き方は「剣弁咲き」と言われる王道の咲き方です。
密集した花びらの外側にはフリルが入っており、華やかさが感じられますね。

切り花にすると香りはほとんどなく、万人受けしやすいお花です。

黄色
タイプ スタンダード(STD)
咲き方 剣弁咲き
日持ち 1週間~10日程度
香り なし
出回り時期 通年
主な生産地 栃木県、愛知県、長野県、コロンビア(輸入)

上品な黄色の花びら

エルメスの特徴は、パッと目を引く黄色の花びら。
鮮やかで元気な黄色というよりは、やや淡さもある上品な色をしています。

主張し過ぎない色味のため、同系色のお花はもちろん、濃い色のお花と組み合わせたアレンジにも使いやすいでしょう。

花もちが良くお手入れが簡単

カーネーションに共通する特徴として、花もちが非常に良いという点が挙げられます。
ゆっくりと華やかに咲いていき、咲いてからも長く楽しめるのが嬉しいポイント。

お手入れが簡単なため、水揚げなどの知識が少ないお客様にもおすすめしやすいお花です。

病気に強く扱いやすい

エルメスは病原菌への耐性が強い品種です。
花びらが傷んだり、葉がしおれたりといったトラブルが少ないため、取り扱いしやすいお花です。

カーネーション「エルメス」の水揚げ・お手入れ方法

エルメスの下処理・水揚げ方法

エルメスは花もちが良く店頭に置きやすいお花ですが、より長持ちさせるためにはお花に合った水揚げ作業が欠かせません。
以下の手順で水揚げを行いましょう。

  1. 下葉の処理
  2. 茎を斜めにカットする
  3. 茎を水につけておく

下葉の処理

茎の下の方に生えている葉はあらかじめ取り除いておきましょう。
水に浸かる部分に葉が残っていると、葉が水分を多く吸収し、肝心のお花に栄養が届かなくなってしまいます。

茎を斜めにカットする

切れやすいハサミやナイフで、エルメスの茎を斜めにカットします。
水あげが良いお花ですので、水切りではなく空切り(空中でカット)で問題ありません。

カットする際は、節より下の離れた位置で切るようにしましょう。
節のすぐ下を切ってしまうと、やや花もちが悪くなってしまうリスクがあります。

水につけておく

カットした後のエルメスは、茎に水をつけて保管します。
水上がりが良いため深水につけておく必要はなく、浅めの水で十分長持ちしてくれますよ。

カーネーション「エルメス」の花言葉

エルメスのような黄色いカーネーションには、「嫉妬」「侮蔑」「軽蔑」などの怖い花言葉があります。
大切な方へのプレゼントとして贈る場合は少し注意が必要ですね。

お客様がプレゼント用のカーネーションを探している場合は、花言葉を伝えたうえで判断してもらうと良いかもしれません。

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