飾り方・アレンジ

花瓶へのおしゃれな花の生け方解説!バランスよく生けるコツを花瓶の種類ごとに紹介

2022.05.30

花瓶への花の生け方【徹底解説】おしゃれに生けるための準備・花瓶の種類別のコツを紹介

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

花を花瓶に生けている最中に「うまく生けられない」「花と花瓶の高さが合わなくてまとまらない」と悩んだ経験はありませんか?
花の魅力を最大限に引き出したいのであれば、花瓶に生ける際のちょっとしたコツを意識することが大切です。

本記事では、花を花瓶へ生ける前の下準備や、花を魅力的にみせるための方法などをご紹介します。
また、花瓶の種類ごとの生け方についても解説しますので、花を上手に生けられなくて悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

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プロの視点から、花の魅力を最大限に引き出すための飾り方を紹介します。花瓶選びのポイントや、おしゃれな花の飾り方アイデアについて解説しますので、ぜひご参考にしてみてください!

こんな方におすすめ

  • 花を花瓶に生けるときのコツが知りたい
  • 花瓶の種類ごとの生け方が知りたい
  • 花をより魅力的にみせるテクニックが知りたい

花を花瓶に生けるときの基本

花の生け方の基本

花を花瓶に生けるときは、下記の基本を守りましょう。

  • 花瓶へ生ける前の下準備
  • 花瓶の水量
  • 花と花瓶のバランス

上記の基本を守らずに花を生けてしまうと、美しい花やおしゃれな花瓶を用意したとしても魅力は半減します。
逆に基本を守って花を生けると、どのような花や花瓶でも魅力的にみえるのです。

それでは、それぞれの基本的な知識について詳しくみていきましょう。

花瓶へ生ける前の下準備を怠らない

花をより美しい状態に保つためには、下準備が欠かせません。
花を生ける前の下準備をおろそかにしてしまうと、花びらがしおれたり変色したりするスピードが早くなりますので、非常に重要なステップです。

花を長く美しく楽しむための下準備は、次のとおりです。

花を長く美しく楽しむポイント

  • 花の梱包やラッピングなどは素早く外す
  • 余分なつぼみや葉を剪定する
  • 水切りをする
  • 花瓶を清潔な状態に保つ

水切りは切れ味の良いはさみを使って茎を水に浸けつつ、茎の先端から2~3㎝ほど上を斜めにカットしましょう。
茎をカットする際は茎の長さを考慮して、あまり切りすぎないように注意してくださいね。

花瓶の水量は花によって変更する

花瓶の水量は、花の種類に合わせて変更する必要があります。
花瓶の水量が少なすぎると花に水分が行き届かず枯れやすくなったり、水量が多すぎると茎がふやけて腐りやすくなったりすることも。

「花の種類ごとの最適な水量を知りたい」という方は、下記の表を参考にしてみてくださいね。

水量 花の特徴 花の種類
水量少なめ
(茎の先端が水に浸かる程度)
  • 球根系の花
  • 茎が柔らかい
  • チューリップ
  • ひまわり
  • ユリ
  • カーネーション
  • コスモス
  • スイートピー
  • トルコキキョウ
  • ダリアなど
水量多め
(花瓶の7割程度)
  • 茎が太い
  • 水を吸い上げにくい
  • 葉っぱがたくさん付いている
  • バラ
  • 牡丹
  • 紫陽花
  • 桜など

花と花瓶に対する全体のバランスを見ながら生ける

花を花瓶に生けるときは、全体のバランスを考慮しながら生けましょう。
例えば、花瓶に対して花の量が多くなっていないか、隙間だらけになっていないかなどを確認しながら生けてみてください。

花と花瓶の理想の高さは、花瓶の高さに対して花の高さが「1:1」か「1:2」になるようにしましょう。
これを花の黄金比といい、黄金比を意識して花を生けると初心者でもバランスよく花を生けられます。

花を花瓶に生けるときに魅力的にみせる方法

より魅力的になる花の生け方

ここでは花を花瓶に生ける際に、より魅力的にみせるテクニックをご紹介します。

  • 花の主役と脇役を意識する
  • ラウンド型で生ける方法
  • デザインが似ている花瓶を複数用意する

上記のテクニックを使うことで、花を魅力的に生けられますので、実際に試してみてくださいね!

数種類の花を生けるときは主役と脇役をわけバランスをとる

1つの花瓶に複数の花を生けたいときは、主役と脇役を決めておきましょう

すべての花を同じ位置に生けてしまうと、適当に生けただけの花という印象になりかねません。
主役の花は高さを出して中心に、脇役の花は高さをおさえて主役のサイドに生けると、バランスが良く映ります。

逆に、主役と脇役の高さを逆にして生けるのも、バランスが取りやすいのでおすすめです。

主役に向いている花は花びらが大きい花、脇役に向いている花は、花びらが小さめの花がよいでしょう。

花の高さを揃えて円形に生ける【ラウンド型】

花をおしゃれに生けるテクニックとして「ラウンド型」という方法があります。

ラウンド型とは花の高さを揃え、円を描くようにしながら生ける方法です。
真上から花瓶を見たときに、コンパスで円を描いたような円形になっているのがラウンド型の基本形。

ラウンド型で花を生ける際は、花瓶の中心に生けた花を目安として、放射線状に一輪ずつバランスよく生けると形の良い円形になります。

デザインが似ている花瓶を複数用意して生ける

「花瓶が小さくて花がすべて生けられない」「色々な花を生けたいけどバランスを取るのが難しい」とお悩みの方は、複数の花瓶を用意して花を生けるとよいでしょう。

例えば、花瓶が小さくてすべての花がおさまらない場合は、似ているデザインの花瓶を複数用意して、それぞれに生けることで統一感とボリューム感が出せます。

数種類の花を生けたいけれど、バランスがうまく取れないという場合でも、複数の花瓶に異なる花を一輪ずつ生けると、それぞれの花を同時に楽しめるのでおすすめです。

花瓶を複数用意するのが難しい方は、透明のグラスやバスケットなどに生けてみてもよいかもしれませんね。

花瓶の種類による花の生け方のコツ

花瓶の種類や形状などによって花の生け方を変えると、花の魅力をさらに引き出せます。
また、花瓶の形状によっては花の生け方のコツを知らないと生けにくいケースも。

今回紹介する花瓶の種類は、次のとおりです。

  • 大きい花瓶
  • 背が低く小さい花瓶
  • 口の広い花瓶
  • 一輪挿しの花瓶

花瓶の種類や形状によって花の生け方を変え、おしゃれかつ、スムーズに花を生けましょう!

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大きい花瓶への生け方

大きい花瓶にボリュームのある花を生けると、迫力が出て見栄えが良くなります。

例えば、花束をそのままの状態で生けたり、同じ種類の花をまとめて生けると存在感が出ます。
また、大きい花瓶に花を生けるときは、できるだけ花びらが大きい花を選ぶと、よりダイナミックに仕上がります。

花を大きい花瓶に生ける際、おすすめの花は下記の通りです。

  • バラ
  • 紫陽花
  • ダリア
  • シャクヤク

上記以外にも大きく存在感のある花はたくさんありますので、お好みの花を選んで生けてみるとよいでしょう。

背が低く小さい花瓶への生け方

背が低く小さい花瓶に花を生ける場合は、背が低く茎が細めの華奢な花を選ぶと、繊細な雰囲気を演出できます。

華奢な花の一例をみてみましょう。

  • スイートピー
  • クレマチス
  • カスミソウ

なお、背が低く小さい花瓶へ花を生ける際は、背の高い花をチョイスするのは避けましょう。
背の高い花を背が低い花瓶に生けると、花の重量を支えられず茎が折れやすいです。

口の広い花瓶への生け方

口が広い花瓶や、花瓶の代わりにコップやボウルなどを使うとかわいく仕上がります。

ただし、口が広い花瓶に花を生けようとすると花が広がってしまい、うまく固定できない場合があります。
花を固定しにくい場合は、花瓶の口にセロテープで仕切りを作ってみましょう

セロテープを花瓶の口に十字に貼って仕切りを作り、仕切りの間の空間に花を生けると、花が固定されてまとまりやすくなりますよ。

セロテープが見えそうで気になるという方には、ワイヤーを丸めて水の中に沈め、ワイヤーの間に茎を挿して生けることで固定する方法もあります。
雰囲気のある色のワイヤーを使えば、ガラスの花瓶で中身が見えていてもおしゃれな雰囲気を演出できます。抗菌作用のある銅のワイヤーもおすすめです。
柔らかめのワイヤーは100均でも手に入りますので、手軽にできるところも嬉しいポイントです。

一輪挿しの花瓶への生け方

一輪挿し花瓶へ花を生ける際は枝分かれがない花をチョイスし、花瓶と花の高さを「1:1」にしてバランスよく生けるとよいでしょう。

一輪挿しの花瓶に生ける花としておすすめなのは、ひまわりやガーベラなどです。
高級感や存在感を出したいのであれば、バラを一輪生けるのもおすすめ。
生花だけではなくドライフラワーを飾るのもおしゃれです。

一輪挿しの花瓶には、さまざまな素材やデザインがありますので、花瓶選びにもこだわると楽しみ方が広がりますよ。

まとめ

花を花瓶におしゃれに生けたいという方は、今回紹介した花を魅力的にみせる方法、花瓶ごとに適した飾り方のコツなどを実践してみてください。

今回紹介した方法だけではなく、花がより魅力的にみえる生け方を考えながら生けるのも、楽しみ方の1つです。
まずは難しく考えず、楽しんで花を生けることから始めてみてはいかがでしょうか?

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