こんな方におすすめ
- ダリアがどのくらい日持ちするのか知りたい
- 日持ちがいい品種や、新鮮なダリアの見分け方を知りたい
- ダリアを長持ちさせるお手入れ方法を知りたい
「ダリア」は、アレンジメントや花束を華やかにしてくれる主役的存在で、切り花として人気が高いお花です。
色や咲き方も多種多様にあり、旬の秋になると、お花屋さんでも豊富なラインナップが用意されています。
その一方で、あまり日持ちしづらいお花というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、気になるダリアの日持ちや適切なお手入れ方法について解説していきます。
他にも、長持ちする品種、新鮮なダリアの見分け方なども紹介しますので、購入前にぜひご確認ください。
ダリアの切り花の日持ちはどのくらい?
ダリアの日持ちは平均5日ほどで、他の切り花と比べるとやや短いといえます。
日持ちしづらい原因としては、水揚げの悪さがあげられます。
ダリアは茎は吸水力が弱く、水が上がりにくいため、花びらがしおれやすいのです。
他にも、茎が腐りやすいという欠点もあり、茎の中に入り込んだ雑菌によって導管(水の通り道)がふさがれてしまい、しおれてしまう場合もあります。
もちろんダリアにとって快適な環境で、適切なお世話をすれば1週間以上持たせることもできます。
しかし、なかには2日で花びらが散ってしまう品種もあるため、長く持たせるためには品種選びも大切でしょう。
日持ちしやすいダリアの品種
一般的には日持ちしづらいと言われるダリアですが、以下の品種は比較的長持ちします。
- イエロークオーツ
- 朝日てまり
- エタニティシャイン
それぞれの特徴を紹介します。
イエロークオーツ
「イエロークオーツ」は、花びらの先がやや反り返ったセミカクタス咲きのダリアで、立体感のある花姿をしています。
鮮明なレモンイエローの色味が、アレンジメントに爽やかな印象をあたえてくれます。
花びらのシミが目立ちにくく、傷による変色が起きにくいところが魅力で、日持ちも比較的いい品種です。
朝日てまり
「朝日てまり」は、てまりのような形がかわいいボール咲きの品種。
朝日に染められたような濃く鮮やかな赤色で、最近人気のシックで大人っぽい見た目のダリアです。
花びらが繊細でこまめに手入れをする必要があるものの、1週間から長くて10日ほど日持ちします。
エタニティシャイン
「エタニティシャイン」は、日持ちを良くするために品種改良されたダリアです。
鮮やかなピンク色で、アレンジメントの主役にぴったりですよ。
エタニティシャインの日持ちは、一般的なダリアの2.9倍(約11日)で、真夏の高温化でも日持ちします。
最近登場したばかりの品種なので流通はまだ少ないものの、生産性には優れているため次世代のホープとして期待されています。
新鮮なダリアを見分ける方法
新鮮なダリアを見分けるには、古くなったダリアの特徴をしっかりと把握しておくことが重要です。
特別な技術は必要なく、誰でも簡単に見分けることができますよ。
古くなっていて日持ちしづらいダリアの特徴は、以下のとおりです。
日持ちしづらいダリアの特徴
- 外側の花びらが縮れていたり、茶色く変色している
- 花びらが全体的に反り返っている(※最初から花びらが反っているセミカクタス咲きの品種は例外)
- 花が開いて、中心の雄しべが見えてしまっている
- ガクが黒ずんでいる
傷んでいる花びらはカットされている場合もあるため、花びらの根元も注意深く見るようにしましょう。
ダリアの切り花を長持ちさせるためのお手入れ方法
ダリアは日持ちしづらいお花ですが、水揚げの悪さをきちんと解決することで長持ちしますよ。
家庭にあるもので簡単にお手入れができるので試してみてください。
購入後は水揚げをする
ダリアを購入したら、すぐ花瓶に生けるのではなく、水揚げを行ってください。
購入後のダリアは、移動中に水が下がっている場合が多く、茎の切り戻し作業だけでは上手く吸水できません。
ダリアの水揚げ方法は以下です。
ダリアの水揚げ方法
- 余分な葉や傷んだ外側の花びらをカットする
- 花全体を新聞紙で包み、茎の先端を斜めに3cmほどカットする
- 沸騰したお湯に茎の先端を20秒ほどつけて、茎の中の空気を押し出す
- 新聞紙に包んだまま、すばやく深水につけ、1時間以上じっくり水揚げをする
茎の中の空気が抜けることで吸水力が上がるだけでなく、雑菌消毒の効果もあります。
こまめに水を替えて、茎を切り戻す
ダリアの茎は空洞で腐りやすいため、雑菌が繁殖しないようこまめに水替えをしましょう。
水替えのタイミングで、水につかって傷んだ茎の先端や、古くなった外側の花びらも適宜カットしてください。
切り花栄養剤を使っていても、水が汚いとすぐに枯れてしまうので、できれば毎日水替えすることをおすすめします。
乾燥に気を付ける
ダリアの花びらは、乾くと反り返ってしぼむため、乾燥には気を付けてください。
冷暖房設備の近くは避けて、直射日光の当たらない場所に置くといいですよ。
乾燥する季節は、お花の裏側から霧吹きをして保湿してあげると、きれいな花姿を保ちます。
もし花びらがしぼんでしまったら、そのままにせずピンセットで抜いてあげましょう。
しおれたダリアの復活方法はある?
寿命がつきてしまったダリアは仕方がありませんが、水が下がってしおれている場合は復活の可能性があります。
一番効果的な方法は、水揚げを行うことです。
水揚げ後は、茎を短くして生け直すことで、花に水が届きやすくなりますよ。
花瓶も食器用洗剤できれいに洗っておくようにしましょう。
しかし、水揚げをしても復活しない場合は諦めて、他のお花まで枯らさないようすぐに花瓶から抜き取ってください。
まとめ
今回は、ダリアの切り花の日持ちやおすすめの品種、適切なお手入れ方法について解説しました。
華やかなダリアはアレンジメントや花束でよく使われますが、水揚げが悪いため日持ちしづらいところが難点です。
しかし、なかには「イエロークオーツ」「朝日てまり」「エタニティシャイン」など日持ちのいい品種もあります。
ダリアを少しでも長持ちさせるためには、以下のお手入れを方法を徹底するといいでしょう。
ダリアを長持ちさせるお手入れ方法
- 購入後は水揚げをする
- こまめに水を替えて、茎を切り戻す
- 乾燥に気を付ける
もし寿命より短い日数でしおれてしまった場合は、水揚げをすることで復活する可能性もあります。
しっかりとお手入れをして、長くダリアを楽しみましょう。