どんよりとした梅雨の時期をパッと明るくしてくれる紫陽花。
鮮やかで可憐な姿は、見ているだけで穏やかな気持ちになれますよね。
今回は、切り花の紫陽花の水揚げ方法やポイントを紹介します。
併せて、切り花の紫陽花をなるべく長く楽しむためのコツも解説していきます。
できるだけ長く紫陽花を楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんな方におすすめ
- 切り花の紫陽花の水揚げ方法について知りたい
- 切り花の紫陽花をできるだけ長く楽しみたい
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紫陽花の切り花の水揚げ方法
雨の続く期間にも凛として咲く紫陽花ですが、実は水の吸いがあまりよくないお花です。
そのため、切り花として長く楽しむためには、「水揚げ」をしてあげることが大切です。
ここでは、紫陽花の切り花の水揚げの方法について紹介します。
輪ゴムなどを外し茎を洗う
お花屋さんで紫陽花を購入したら、まずは茎を綺麗に洗ってあげましょう。
輪ゴムや保水材のコットンがついていたら外して、ジェル剤なども綺麗に洗い流します。
余分な葉を取り除く
綺麗な紫陽花の葉ですが、数が多いと蒸散量が多くなり、花がしおれてしまう要因になります。
そのため、花瓶の水に浸かってしまう部分の葉は取り除いてあげましょう。
水に葉が浸かると、水が腐りやすくなる原因にもなります。
茎を斜めに削ぐ
次に、ナイフなどを使って茎を斜めに削いであげます。
こうすることで、水を吸収する面が広くなり、たくさん吸い上げてくれるようになります。
茎を削ぐ際には、花用ナイフのほか、果物ナイフやカッターでも代用できます。
どの刃物を使う場合でも、切れ味の良いものを選びましょう。
切れ味の悪い刃物を使うと、導管を潰してしまったり、錆が切り口についてしまったりする恐れがあります。
ワタを取り除く
紫陽花の茎には、白いワタが詰まっています。
これをハサミの先やカッターなどで取り除きましょう。
作業のポイントは、なるべくスピーディに行うこと。
空気に触れてる時間が長くなってしまうと、乾燥して水揚げが上手くいきません。
ワタが取れたら、最後に茎を縦にカットしましょう。
こうすることで、さらに水を吸い上げやすくなりますよ。
深水に入れておく
切った後は、たっぷりの水の中に30分〜2時間ほど入れておきましょう。
この時、深さのあるバケツや花瓶などを利用することが大切です。
深いバケツに浸けておくことで、水圧によって水の上がりが良くなるのです。
たっぷり水を吸ったら、水揚げ作業の完了です。
紫陽花の切り花がぐったりしている時の水揚げ方法
暑い日などには、お花屋さんで買ったばかりの紫陽花が、家に持ち帰るとぐったりしていることがあるかもしれません。
「買ったばかりなのに、どうして?」と焦ってしまいますよね。
これは、水不足が原因です。
紫陽花は、他の種類に比べてもたくさんの水を必要とするお花です。
そのため、お花屋さんからお家へ持ち帰る間に水切れしてしまうことも珍しくありません。
水切れが原因でしおれて見える場合は、花瓶に飾る前にきちんと水揚げしてあげれば、復活してくれます。
花に元気がないと感じる場合には、以下の手順に沿って水揚げをしてください。
紫陽花を新聞紙で巻く
しおれてしまった紫陽花を、花が真っ直ぐになるように新聞紙でキュッと巻く。
茎を切り、ワタを取る
上で説明した手順に沿って茎をナイフや花はさみで削ぎ、中のワタを取り除く。
深水につける
バケツなどにたっぷりと水を入れ、茎を浸す。
新聞紙を湿らせる
新聞紙にも霧吹きなどで水をかけて湿らせる。
半日〜1日置く
この状態で、半日〜1日置いておく。
これで水をたっぷり吸い上げられるようになり、新聞紙を取っても、しゃんと元気に復活してくれるはずです。
紫陽花の切り花はどのくらいもつ?
水揚げがよくない紫陽花は、切り花の中でも寿命が短いと考えられることが多いです。
「1日〜数日」のみしか楽しめないと言われることもありますが、きちんと水揚げをして、適切なお手入れを続ければ、1週間程度は元気に咲いてくれます。
涼しい場所に飾り、毎日お水を変え、延命剤なども活用すれば、さらに長く楽しめるでしょう。
紫陽花の切り花を長持ちさせるポイント
水の吸いがよくない紫陽花を長く楽しむには、こまめにお手入れしてあげることが重要です。
ここからは、紫陽花の切り花をなるべく長持ちさせるポイントについて簡単に見てみましょう。
水の量を適切に保つ
紫陽花を活けるポイントは、水の量を適切に保つこと。
具体的には、花瓶の底から5cmくらいがベストと言われています。
水揚げの際はたっぷりの水に浸しますが、ずっとその状態で飾ってしまうと、かえって茎が腐りやすくなってしまうので注意が必要です。
水を毎日取り替える
他の切り花同様に、毎日の水替えはお花を長く楽しむための必須ポイント。
お水を清潔な状態にしておくことで、長く元気に咲いてくれます。
また、霧吹きなどを使ってお花自体へ水をかけてあげることも効果的です。
こまめに水切りを行う
お水を変えるタイミングで、茎の切り戻しを行うのも大切です。
茎の切り口は、時間が経つとどうしても腐りやすくなってしまいます。
そのため、お水を変えてお花を戻す時に、茎を少しだけカットしてあげましょう。
そうすることで、切り口が常に新鮮で水を吸い上げやすくなります。
延命剤を活用する
お花屋さんで紫陽花を購入すると、延命剤をもらえることがあるかもしれません。
延命剤には、水の吸いを良くする成分や、水の鮮度を保つ成分が入っているため、水に混ぜて使ってあげましょう。
お花に栄養が行き渡りやすくなり、より元気な状態を楽しめますよ。
この記事を参考に、紫陽花の切り花を長く楽しんでください。
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