この記事はこんな人におすすめ
- 胡蝶蘭の種類に何があるのか知りたい
- それぞれの種類の違いや特徴を知りたい
- お祝いやシーン別に適した胡蝶蘭が知りたい
胡蝶蘭にはたくさんの種類があるため、どんな特徴のお花があるのか迷ってしまいますよね。
胡蝶蘭の種類というと、ほとんどは花の大きさ(サイズ)を指しています。
しかし、花の大きさの他にも胡蝶蘭の種類には以下の項目があげられます。
- 花のサイズ
- 色
- 寄せ植え本数
- アレンジの形
- 胡蝶蘭の品種
この記事では、胡蝶蘭の種類や、種類別の特徴について詳しく解説していきます。
胡蝶蘭のサイズ別の種類
胡蝶蘭の花の大きさは、一般的に以下の種類があります。
- 大輪
- 中大輪
- 中輪
- ミディ
- ミニ・マイクロ
それぞれの胡蝶蘭の特徴を確認してみましょう。
大輪
大輪胡蝶蘭は1輪の花の大きさが12~15cm程度のお花です。
胡蝶蘭の特徴には以下があげられます。
特徴 |
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品種例 |
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開業祝などで最も目にする胡蝶蘭で、整った花姿と見栄えのいい大きな花が特徴です。
ビジネスシーンでの贈り物の他、法事でのお供え花としても重宝されています。
また、サイズ別の胡蝶蘭の中では大輪が最も高価です。
3本立の場合、最安値でも1万円以上となり、通常は1万円半~2万円以上が価格相場です。
中大輪
中大輪の胡蝶蘭は1輪の花の大きさが8~12cm程度で、大輪胡蝶蘭より一回り小さいお花です。
特徴は以下のとおりです。
特徴 |
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品種例 |
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中大輪の胡蝶蘭は見栄えの良さを残しつつ、花びらの形が個性的で可愛らしい品種が揃っています。
固すぎない印象で飾りやすく、スペースが小さいお店の開店祝いや個人向けのギフトで選ばれています。
中大輪胡蝶蘭は少ない本数から販売しているため、1万円の予算でも購入することが可能です。
中輪
中輪胡蝶蘭はお店によってサイズに差があり、7~8cmもあれば、3~6cmとしているところもあります。
大輪より小さく、ミニ・マイクロ胡蝶蘭より大きい胡蝶蘭が幅広く当てはまります。
中輪胡蝶蘭の特徴は以下のとおりです。
特徴 |
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品種例 |
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中輪の胡蝶蘭は大輪と比べて2/3程度の大きさのものが多く、小さめで可愛らしい品種が揃っています。
お店のカウンターなどにも置けるサイズで個人の自宅でも飾りやすい種類です。
また、品種例のアマビリスは仏前に供えるお花としても選ばれています。
中輪胡蝶蘭は2本の良さ上から扱っており、価格10,000円からが相場となります。
ミディ
ミディ胡蝶蘭は、中輪胡蝶蘭と同じくらいの大きさの胡蝶蘭のことを指しています。
ミディ=中輪として扱っている場合もありますが、どちらかといえばミディ胡蝶蘭の方がメジャーな言い方です。
1輪のお花の大きさは3~8cmと幅広く、傾向としては中大輪より小さめの胡蝶蘭として紹介されていることが多いです。
ミディ胡蝶蘭の特徴は以下のとおりです。
特徴 |
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品種例 |
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中輪胡蝶蘭より若干小さいためコンパクトで場所を取りません。
ミディ胡蝶蘭は品種改良が進んでおり、多くの花を咲かせる株や花持ちの良い株が多いのも特徴です。
中輪同様に色や模様のバリエーションが豊富で、個人への贈り物に選ばれています。
1本立から販売しているため、1万円以内のリーズナブルな価格で購入することが可能です。
ミニ・マイクロ
ミニ・マイクロ胡蝶蘭は1輪の大きさが2cm~4cm程度の小さな胡蝶蘭のことです。
お店によってミニ(ミディ)胡蝶蘭とされている場合もありますが、大きくても花は6cm以内とされています。
ミニ・マイクロ胡蝶蘭の特徴は以下のとおりです。
特徴 |
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品種例 |
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高さも30cm程度で、大輪の半分程度の大きさのコンパクトな胡蝶蘭です。
リビングのテーブルなどに気軽に飾ることができ、個人への贈り物として選ばれています。
小ぶりで可愛らしいサイズのため、女性への贈り物におすすめです。
ご自宅にそのまま飾れるお洒落な胡蝶蘭も多く、5000円程度の予算で購入することができます。
胡蝶蘭の色別の種類
胡蝶蘭のお花の色は、主に以下の種類があります。
- 白
- ピンク
- 白赤リップ
- 黄色
- 紫
- 青
- その他の色・模様
それぞれの色の胡蝶蘭にどんな特徴があるのか見てみましょう。
白の胡蝶蘭
白の胡蝶蘭は最も取り扱いが多く、一般的なカラーです。
白の胡蝶蘭の特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、中大輪、中輪、ミディ、ミニ、マイクロ |
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特徴 |
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贈り方 |
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白い胡蝶蘭は全てのサイズで取り扱いが多く、贈り物で最も選ばれています。
特に大輪の白い胡蝶蘭は開店祝いや周年祝いなどのビジネスシーンでの定番です。
また、白い花は清浄な空間を作るとして法事でも用いられています。
ピンクの胡蝶蘭
ピンク色の胡蝶蘭は女性への贈り物に人気です。
小さめの胡蝶蘭での取り扱いが多く、特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、中大輪、中輪、ミディ、ミニ、マイクロ |
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特徴 |
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贈り方 |
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ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛しています」という色別の花言葉を持っています。
愛情深い意味から、プロポーズや結婚記念日の贈り物などで選ばれやすい色のお花です。
また、ピンク色の胡蝶蘭は色味や形のバリエーションが多いことも特徴です。
女性に好まれる可愛らしい品種、深みのあるカラーの上品な品種まで取り扱っているため母の日の贈り物にもおすすめです。
白赤リップの胡蝶蘭
白赤リップの胡蝶蘭は、紅白カラーとして縁起が良いとされています。
白赤リップの特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、中大輪、中輪、ミディ、ミニ、マイクロ |
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特徴 |
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贈り方 |
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白赤リップはお祝い事全般に適しており、当選祝いや入学祝いなど華やかなシーンで選ばれています。
法人宛への贈り物としても人気で、白い胡蝶蘭にもう少し華やかさを添えたい時におすすめです。
ただし、白赤リップの胡蝶蘭はお祝いカラーとされているためお悔みには向きません。
故人が好きだったとしても、お悔み用で選ぶのは避けた方が無難です。
黄色の胡蝶蘭
黄色の胡蝶蘭は、明るい色味と金運を象徴するイメージから開業祝などで選ばれています。
特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、中大輪、中輪、ミディ、ミニ、マイクロ |
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特徴 |
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贈り方 |
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黄色い胡蝶蘭の種類はミディが多く、大輪胡蝶蘭は少なめです。
白、ピンク、白赤リップに次いで人気のカラーですが、流通量が少なく、いまだ希少性の高いカラーです。
黄色の胡蝶蘭に特定の花言葉はありませんが、「幸運」「商売繁盛」「繁栄」など色の意味を込めて贈られます。
赤リップの黄色の胡蝶蘭もあり「フォーチュンザルツマン」も人気です。
紫色の胡蝶蘭
紫色の胡蝶蘭は、高貴や上品なイメージがあり、目上の方や年上の方に贈る際に選ばれています。
紫色の胡蝶蘭の特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、中大輪、中輪、ミディ、ミニ、マイクロ |
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特徴 |
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贈り方 |
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紫色の胡蝶蘭は、古希(70歳)、喜寿(77歳)、卒寿(90歳)など、長寿のお祝いでの贈り物で選ばれています。
大輪胡蝶蘭では「エレガンスパープル」と呼ばれる発色の美しい染色胡蝶蘭が有名です。
ミディ胡蝶蘭は色味が多彩で、濃い紫色、淡い紫色に加えて青やピンクみがかった紫色などもあります。
紫色の胡蝶蘭は相手によっては派手過ぎる印象になりやすいため贈る際は注意してくださいね。
青色の胡蝶蘭
青色の胡蝶蘭は非常に珍しく、特別感のある胡蝶蘭です。
男性や目上の方への贈り物に適しており、特徴は以下のとおりです。
取り扱い | 大輪、ミディ |
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特徴 |
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贈り方 |
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青色の胡蝶蘭は「尊敬」という花言葉を持っており、父の日や昇進祝いなどの贈り物で選ばれています。
胡蝶蘭は本来青い色素を持っていないため、市場で出回っている胡蝶蘭は染色しているか遺伝子組み換えで改良した品種となります。
取り扱っているお店が少なく、希少性も高いため他の色の胡蝶蘭よりも価格帯が高めな点は注意しましょう。
しかし、青色胡蝶蘭は珍しく、印象に残る贈り物になりやすいですよ。
その他の色・模様
他にも、胡蝶蘭には以下のような色味や模様があります。
色 |
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模様 |
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珍しい色味や模様が入った品種は小さめの胡蝶蘭に多めです。
花姿が個性的なため、どちらかと言えば親しい人に贈られます。
希少価値が高く、珍しい品種が多いため探す際は通販サイトがおすすめです。
しかし、大輪にも染色蘭や化粧蘭など珍しい胡蝶蘭が用意されています。
法人宛に珍しい胡蝶蘭を贈りたい場合は検討してみましょう。
寄せ植え本数別の種類
胡蝶蘭の種類には、寄せ植えの本数などもあります。
寄せ植え本数には以下の種類があります。
1本立 |
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2本立 |
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3本立 |
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5本立 |
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7本立以上 |
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寄せ植え本数が少ないほど、ミニ・ミディなどの小さめの胡蝶蘭が多くなります。
逆に、本数が増えていくと大輪胡蝶蘭の取り扱いがほとんどになっていきます。
3本立、5本立はミニ~大輪胡蝶蘭まで幅広く扱っており、もっとも選択肢が多い寄せ植え本数です。
寄せ植え本数別の価格相場や、花のサイズ別の価格については「胡蝶蘭の値段の相場は?お祝いのシーンや贈り先別の予算や価格例を紹介」の記事で詳しく解説しています。
アレンジ別の種類
胡蝶蘭は鉢植えや切り花を使ったアレンジメントのイメージが強いですが、以下のような形でも販売されています。
- ハート型
- リング(アーチ)側
胡蝶蘭の花茎をハート型やリング型に仕立てた胡蝶蘭も販売しています。
鉢植えのままでお洒落に飾れるため、印象深い贈り物ができますよ。
光触媒加工がされたもの、インテリアとして飾れるお洒落な胡蝶蘭などもあるため、気になる方は探してみてくださいね。
光触媒加工については「光触媒の胡蝶蘭の効果とは?生花との違いやメリット・デメリットを解説」を参考にしてくださいね。
胡蝶蘭の品種や種類
胡蝶蘭の種類は、「品種」のことを指している場合もあります。
品種とは、胡蝶蘭の原種、または品種改良や自然交配で生まれた胡蝶蘭のことを言います。
花の色や形、大きさなどに特徴を持っており、それぞれに名前がついています。
胡蝶蘭の代表的な品種例には以下があげられます。
アマビリス |
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ダイヤモンドスター |
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グリーンアース |
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ブルージーン |
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サーフソング |
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満天紅 |
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フォーチュンザルツマン |
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サクラヒメ |
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胡蝶蘭の品種は、原種と野生種、改良種などを加えると数千種を越えると言われています。
また、一般的に流通している品種も100種類以上にのぼります。
時期によって取り扱っている胡蝶蘭が異なる、過去の品種は育成終了しているなどの理由で常に取り扱い品種は変化しています。
しかし、胡蝶蘭の原種は約50~60種とされており、流通数が少ないものの展示会などで探せば見つかる可能性がありますよ。
胡蝶蘭の珍しい品種については、以下の記事でも色別に紹介しているので参考にしてくださいね。
まとめ
胡蝶蘭の種類は、大輪、ミディなどのお花のサイズ別の胡蝶蘭を示している場合がほとんどです。
しかし、胡蝶蘭の種類と特徴には以下のようなものがあげられます。
サイズ | 大輪 |
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中大輪 |
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中輪 |
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ミディ |
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ミニ・ マイクロ |
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色 | 白 |
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ピンク |
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白赤リップ |
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黄色 |
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紫 |
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青 |
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その他の色・模様 |
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本数 | 1本立 |
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2本立 |
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3本立 |
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5本立 |
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7本立以上 |
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アレンジ |
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胡蝶蘭を選ぶ際の傾向としては、法人宛に贈る場合は華やかさを優先して大輪胡蝶蘭、個人宛に贈る際はリビングなどに飾れるミディ・ミニ胡蝶蘭が選ばれています。
また、贈る相手の年齢や性別、関係性によって色味やアレンジを選択していくと良いでしょう。
元々胡蝶蘭を育てるのが好きな方への贈り物であれば、珍しい色の胡蝶蘭や、品種を決めて探してみるのもいいですよ。
育てるのが好きな方に贈る胡蝶蘭も、中大輪、ミディと呼ばれる少し小ぶりな胡蝶蘭がおすすめです。
胡蝶蘭選びで迷った際は以下の記事も参考にしてみてくださいね。