この記事はこんな人におすすめ
- 贈り物の胡蝶蘭の色は何がいい?
- 胡蝶蘭を選ぶ際の良し悪しが知りたい
- 胡蝶蘭を選ぶ際のタブーはある?
胡蝶蘭を選ぶ場合は、贈る相手や用途によって重要視するポイントが異なります。
大まかに「法人へのお祝い」「個人へのお祝い」「自分用」で選び方が異なり、以下のような点に重点を置くとよいでしょう。
法人宛の場合 | 花の大きさ、華やかさなど |
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個人宛の場合 | 相手の好み、贈るシーンなど |
自分用の場合 | 育てやすさ、株の品質(健康具合)など |
この記事では法人・個人宛に胡蝶蘭を贈る際の選び方や、胡蝶蘭を選ぶ際の良し悪しの判断方法などを解説します。
お祝い用の胡蝶蘭の選び方
胡蝶蘭を選ぶ場合、まず大まかに以下を決めます。
- 胡蝶蘭の色、花の大きさ
- 茎の数、または花の数
お祝いの場合は花の色味や大きさが重要視されやすいため、先に「どんな色のどの大きさの胡蝶蘭を贈るか?」が定まっていると胡蝶蘭が選びやすくなります。
その後で予算やボリューム感などを考えて茎数や花の数(輪数)を選んでいきましょう。
胡蝶蘭の色や大きさで選ぶ
胡蝶蘭を選ぶ際は、まずお花の色と大きさを決めていきます。
胡蝶蘭の花の色味と大きさの種類は主に以下となっています。
花の色 | 白、ピンク、紫、白赤、青、黄など |
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花の大きさ | 大輪(12~15cm)、 中大輪(8cm~12cm)、 中輪(7~8cm)、 ミディ(3cm~8cm)、 ミニ、マイクロ(2cm~4cm) |
一般的に出回っている胡蝶蘭は「白」が最も多く、次いで「ピンク(紫)」や花びらは白くリップ部分が赤い「白赤」などになります。
胡蝶蘭の花の大きさの種類はお店によって異なり、「大輪」「中輪」「ミディ」の3種類のみ扱っている店舗もあれば、よりお花が大きい胡蝶蘭を扱っている場合もあります。
- 装飾を施した特別な「化粧蘭」もあり
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胡蝶蘭には、お花にラメやインクで装飾を施した「化粧蘭」があります。
お祝いの文字や季節の柄などを胡蝶蘭に入れて贈れるため、自分だけの胡蝶蘭を贈ることができます。胡蝶蘭への化粧代がかかるため値段も高くなりますが、より特別な贈り物にしたい場合は検討してみましょう。
茎の本数・花の数を選ぶ
贈答用の胡蝶蘭はいくつかの株がまとめてラッピングされており、「3本立」「5本立」など茎の本数が選べます。
茎の本数によってお花全体のボリューム感が異なるため、豪華な贈り物にしたい場合は本数を増やしましょう。
ビジネスシーンや個人へお贈り物でよく選ばれている本数は以下の通りです。
- 【法人宛】3本立、5本立
- 【個人宛】2本立、3本立
茎の本数は「3本立」「5本立」が一般的ですが、個人への贈り物用に2本立で胡蝶蘭を販売しているお店が増えています。
店舗によっては7本立以上、1本立などもあるため、希望の本数がある場合はお店に確認してみましょう。
グレードによっては輪数でも胡蝶蘭が選べる
茎の数とは別にお花の数を表す「輪数」で胡蝶蘭を選べる場合があります。
1本の茎に咲いているお花の数が多いほどグレードの高い胡蝶蘭となり、飾ったときに華やかに見えます。
茎の数が同じでも胡蝶蘭のお花の数によって見栄えが異なりますので、気になる方は輪数もチェックしてみましょう。
- 胡蝶蘭を選ぶ際の予算の相場
- 胡蝶蘭は種類やグレードによって値段の幅が大きいため、予算をどのくらいにしたらいいか迷ってしまいますよね。
贈り物の胡蝶蘭の予算は大まかに、以下程度とされています。- 【法人宛】2万円~5万円
- 【個人宛】1万円~3万円
胡蝶蘭にどのくらいの予算を設定したらいいか分からない場合は参考にしてみましょう。
法人宛なら大輪の胡蝶蘭を選ぶ
法人宛に胡蝶蘭を贈る場合、大輪~中輪の花を選びましょう。
花の色味は主に以下の3つが主流となっています。
- 白の大輪の胡蝶蘭が定番
- 縁起の良さで選ぶなら白赤リップ
- 華やかさで選ぶならピンクの胡蝶蘭
中でも白い胡蝶蘭が最も選ばれており、年代や業種を問わずに贈ることができます。
白の大輪の胡蝶蘭が定番
法人宛に贈る胡蝶蘭では白の大輪が定番で最も選ばれています。
白色の胡蝶蘭はどんなシーンにもマッチするため贈りやすく、お花が大輪であれば豪華かつ上品な印象を与えることができます。
茎の本数は「3本立」が選ばれることが多いですが、故意にしている取引先などの場合はより豪華に見せるために「5本立」を選ぶといいでしょう。
縁起の良さで選ぶなら白赤リップ
白赤リップとは、花の唇弁(リップ)部分が赤色、花びらが白色の紅白カラーになっている胡蝶蘭です。
紅白カラーは縁起が良いとされているため、お祝いの場面で選ばれているカラーです。
また、白赤リップは白い花びらと赤いリップのコントラストが美しく、白の胡蝶蘭より華やかな印象になります。
白い胡蝶蘭よりもう少し華やかな贈り物をしたい時などに選ばれています。
華やかさで選ぶならピンクの胡蝶蘭
より華やかな贈り物にしたい場合は、ピンク色の胡蝶蘭を選ぶといいでしょう。
またピンク色は女性に人気の色味ですので女性向けの店舗への開店祝いにおすすめです。
ピンク色の胡蝶蘭は色味が幅広く、薄ピンクのものもあれば紫に近い濃いピンク色のお花も流通しています。
可能であれば贈り先の雰囲気に合わせてお花を選ぶとなお良いでしょう。
ピンク色の胡蝶蘭の花言葉やおすすめの品種については以下の記事でも解説しています。
個人宛なら相手の好みやシーンで選ぶ
胡蝶蘭を個人に贈る場合は、相手の好みやシーンに合わせて胡蝶蘭を選びましょう。
個人宛であればサイズ的に置きやすいミディ~小輪胡蝶蘭がよく選ばれています。
個人への贈り物として選ばれている胡蝶蘭には、以下のような例があります。
- 定番は2本立のミディ胡蝶蘭
- 法事で贈るなら白の胡蝶蘭
- 珍しい色を選ぶなら黄や青の胡蝶蘭
個人的に胡蝶蘭を贈る場合は、マナーよりもお相手が喜んでくれるものを選ぶように心がけましょう。
定番は2本立のミディ胡蝶蘭
個人に贈るのにちょうどいいサイズが2本立のミディ胡蝶蘭です。
ミディ胡蝶蘭は色味が豊富で花の種類も多いため、幅広いお花の中から選べる特徴があります。
胡蝶蘭の中でも人気の品種の「アマビリス」「満天紅」などもミディ胡蝶蘭にあたります。
法事で贈るなら白の胡蝶蘭
お悔みやお供えの胡蝶蘭を選ぶ際は、白の胡蝶蘭を選択するのが無難です。
日本には、仏花のマナーで四十九日や三回忌まで白い花を中心に飾った方がいいとされています。
現在は故人の方が好むお花であれば自由にお供えしているご家庭が増えていますが、マナーを気にされるご家庭の場合は注意した方がいいでしょう。
ご家族の方が気にしない場合は、故人の方が喜ぶお色の胡蝶蘭を選びましょう。
珍しい色を選ぶなら黄や青の胡蝶蘭
せっかく胡蝶蘭を贈るなら珍しいものを選びたい!とお考えの場合は珍しい色味の胡蝶蘭を選ぶのも1つの手です。
胡蝶蘭は白、白赤リップ、ピンク色が主流ですが、黄色(オレンジ)や青色なども存在しています。
色味が珍しい胡蝶蘭は印象にも残りやすいため、検討してみてはいかがでしょうか。
一般的に、珍しい色味の胡蝶蘭を贈るシーンには以下のとおりとなります。
- 青:昇進祝い、父の日
- 黄色(オレンジ):退院祝い、開店祝い
苗の状態がいい胡蝶蘭の選び方
胡蝶蘭を選ぶ場合は、贈答用・個人用に限らずできるだけ健康状態がいい胡蝶蘭を選ぶようにしましょう。
健康状態がいい胡蝶蘭は花持ちが良く、花が終わった後も元気があるため2番花を楽しむことができます。
苗の状態がいい胡蝶蘭を選ぶためのポイントは、通販サイトを利用した場合と実際の花屋さんを利用した場合で異なります。
通販サイトとお花屋さんでは、それぞれ以下の点をチェックしてみましょう。
通販で買う場合 |
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実店舗で買う場合 |
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国内生産の胡蝶蘭を選ぶ
花持ちが良く、品質のいい胡蝶蘭を選びたい場合は国内の農家さんが育てる「国産品」を買い求めることがおすすめです。
国産品の胡蝶蘭は鉢であれば約2~3か月ほど綺麗な花を咲かせます。
また、日本の気候に合うように育てられているため、国外産の胡蝶蘭よりも育てやすいという特徴があります。
国内産の場合は輪数が多い種類も多いためボリューム感を出したい場合にも適しています。
葉の良し悪しで選ぶ
いい環境で育てられた健康な胡蝶蘭は、葉をチェックすることで良し悪しが判断できます。
健康な胡蝶蘭の葉は、以下のような特徴があります。
- 葉にハリとツヤがある
- 葉が肉厚で色が濃い
- 葉の大きさが整っており、上を見ている
葉にしわがあったり、薄くなって垂れ下がっている葉は健康状態が良くない胡蝶蘭になります。
健康状態がよくない胡蝶蘭は花が持たない、適切な対処をしないと枯れやすい可能性あるため選ばないようにしましょう。
茎や根が健康なものを選ぶ
茎が太くて弾力があり、色が濃いほど健康な茎となります。
もしも根が確認できる場合は、厚みがありふっくらとした根のものを選びましょう。
胡蝶蘭の根がスカスカで白い場合は枯れている可能性があります。
元から根が枯れている場合は水分の吸収がしにくくなり、花持ちが良くないため避けるのが無難です。
胡蝶蘭の根の色は緑色のものが多いですが、品種によっては白っぽい根や茶色っぽい根があるため注意しましょう。
贈り物に胡蝶蘭を選ぶ場合の注意点
贈り物に胡蝶蘭を選ぶ場合は、以下の点に注意が必要です。
- 胡蝶蘭を置ける環境かどうかを確認する
- 赤一色の胡蝶蘭は選ばない
- お見舞いに鉢植えの胡蝶蘭は避ける
胡蝶蘭を贈っても置けない、または失礼と思われてしまうと残念ですので事前に確認しておくようにしましょう。
胡蝶蘭を置ける環境かどうかを確認する
胡蝶蘭を贈る場合は、事前に胡蝶蘭が置けるかどうかを確認しておきましょう。
胡蝶蘭の置き場所に関する懸念事項には以下などがあります。
- 胡蝶蘭を置くスペースがない
- 病院などで胡蝶蘭を受け取れない
胡蝶蘭は花が大きく、茎の数が増えると鉢が大きくなりやすい傾向があります。
どのくらいの鉢なら置けるかを事前に確認しておくとなお安心です。
また、胡蝶蘭は花粉が落ちにくいお花ですが、花粉自体がNGな場合もないとは限りません。
開院祝いなら生花を受け取ってくれるか、お相手が胡蝶蘭アレルギーを持っていないかなどを確認しておきましょう。
赤一色の胡蝶蘭は選ばない
赤い色には、「赤字」や「火事」を連想させる一面があるためお祝いやビジネスシーンでの贈り物の場合は避けた方が無難です。
胡蝶蘭には赤リップと呼ばれる花びらは別の色でリップ部分だけ赤い色味の花があるため、赤い色の花を贈りたい場合はそちらを選ぶようにしましょう。
お見舞いに鉢植えの胡蝶蘭は避ける
鉢植えには「根付く」という意味があり、お見舞いに贈ってしまうと「病気が根付く」「病院に根付く」という意味に捉えられてしまう可能性があります。
胡蝶蘭を贈るとしたら、退院祝いなどのタイミングで胡蝶蘭を選択すると良いでしょう。
まとめ
胡蝶蘭の選び方は贈り先や用途によって異なり、主に以下を重視するとよいでしょう。
法人宛の場合 | 花の大きさ、華やかさなど |
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個人宛の場合 | 相手の好み、贈るシーンなど |
自分用の場合 | 育てやすさ、株の品質(健康具合)など |
法人宛に胡蝶蘭を贈る場合の大輪の白い胡蝶蘭がよく選ばれています。
主に3本立が主流ですが贈り先の企業との関係によっては豪華な5本立や花の数(輪数)が多いグレードの高い胡蝶蘭を選択しましょう。
個人への贈り物に胡蝶蘭を贈る場合は自由度が高く、お相手が気に入ってくれるものを選ぶのが一番です。
個人宛の場合はスペースを取らない2本立のミディ胡蝶蘭などを選択するのが一般的です。
法人宛と同様に白い胡蝶蘭が最も選ばれていますが、贈る相手によっては青や黄色(オレンジ)の胡蝶蘭を選択するのもありでしょう。
また、贈り物、自分用に限らず胡蝶蘭は苗の状態が良いものを選ぶようにしましょう。
良い胡蝶蘭の見分け方は、国内生産のものを選ぶ、葉や茎、根の健康状態を確認するなどがあります。