この記事はこんな方におすすめ
- 胡蝶蘭の花がもう一度咲くのか知りたい
- 胡蝶蘭の「二度咲き」や「来年の開花」に挑戦したい
- 胡蝶蘭のお手入れ方法が知りたい
開店祝いやオフィスのお祝い事などで胡蝶蘭を貰い、花が落ちた後のお手入れ方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
胡蝶蘭は最初の花が咲き終わっても、枯れたわけではありません。
胡蝶蘭自体は適切にお手入れをすれば長生きをするので、何度も花を咲かせられる植物です。
一度花が落ちた胡蝶蘭をもう一度咲かせるには、主に以下2つの選択肢があります。
- 1年以内にもう一度咲かせる方法(二度咲き)
- 来年もう一度咲かせる方法
この記事ではそれぞれの方法について詳しく解説します。
もう一度、胡蝶蘭の花を咲かせてみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
胡蝶蘭をもう一度咲かせるために知っておきたいこと
胡蝶蘭は株が弱っていると花を咲かせることが難しい植物です。
お手元にある胡蝶蘭の株の状態に合わせて、二度咲きに挑戦するのか、来年もう一度咲かせることを目指すのか検討すると良いでしょう。
株が元気な場合:二度咲きに成功する可能性が高い
胡蝶蘭の株が元気な状態であれば、花が数カ月後にもう一度咲く「二度咲き」に成功する可能性が高まります。
胡蝶蘭の花が落ちた後も生き生きと育っているのであれば、1年以内にもう一度美しい花姿を楽しめる二度咲きに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、胡蝶蘭は元々花を咲かせるのが難しい植物。
二度咲きに挑戦したとしても開花しない場合があることに留意しておきましょう。
株に元気がない場合:来年咲かせるのがおすすめ
胡蝶蘭が花を咲かせるには多くのエネルギーが必要なので、短期間でたくさん花を咲かせると株が弱ってしまうおそれがあります。
株にあまり元気がないときは、胡蝶蘭を来年もう一度咲かせることを目指すのがおすすめです。
来年以降の開花を目標にする場合は、胡蝶蘭を休ませるためのお手入れを行います。
胡蝶蘭の株は休んでいる間にじっくり栄養を蓄えられるため、より強い株へと成長することができますよ。
今回は、胡蝶蘭を二度咲きさせる方法および、来年花を咲かせる方法をそれぞれ紹介します。
お手元の胡蝶蘭の状態に合わせて、お手入れの方法を選んでみてくださいね。
胡蝶蘭を二度咲きさせる方法
胡蝶蘭の「二度咲き(数カ月後にもう一度咲かせる)」に挑戦する場合は、以下の手順でお手入れを行いましょう。
- 株の状態をチェックする
- 茎をカットする
- 支柱を抜く
それぞれの手順について詳しく解説します。
株の状態をチェックする
花が終わった時点における胡蝶蘭の株の状態を確認しましょう。
株が元気な状態でないと、胡蝶蘭を二度咲きさせるのは難しいためです。
葉の色ツヤや、根が黒くなっていないかなどをチェックし、問題がなければ二度咲きに挑戦してみてください。
なお、短期間でもう一度咲かせることは胡蝶蘭に負担がかかりやすく、開花に至らないケースもあることを心にとめておきましょう。
茎をカットする
一番下に咲いた花よりも根元側の茎をカットします。
節は根元から4~5番目くらいまで残すことがポイント。
節から花芽がでるので、できるだけ多くの節を残しておきます。
清潔なカッターやハサミを使用して、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
支柱を抜く
株と茎を支えていた支柱を抜きます。
支柱は胡蝶蘭の茎にテープなどでとめられているため、1本ずつ丁寧に取り除きましょう。
テープをはずしたら、株元を押さえて胡蝶蘭を傷つけないように慎重に抜き取ります。
胡蝶蘭が寄せ植えになっている場合は、ほかの株にも同様のお手入れを行います。
胡蝶蘭を来年もう一度咲かせる方法
株に元気がないときや、株をじっくり育てたい場合は、胡蝶蘭の花を「来年もう一度咲かせる」方法に挑戦するのがおすすめです。
胡蝶蘭の花が一度落ちた後、株を休ませてから来年の開花を目指す方法を紹介します。
- 茎を根元からカットする
- 支柱を抜く
- 株分けをする
花が終わった胡蝶蘭の茎を一度すべて落とすことで、ゆっくり株に栄養を蓄えさせる方法です。
それぞれの手順について解説します。
茎を根元からカットする
花が終わった胡蝶蘭の茎を根元からカットします。
根元からカットすることで株に栄養をまわすことができるため、胡蝶蘭を休ませることができます。
雑菌の繁殖を防ぐために、清潔なカッターやハサミを使用しましょう。
支柱を抜く
胡蝶蘭を支えていた支柱を抜きます。
支柱は胡蝶蘭の茎にテープなどでくくりつけられています。
テープをすべて外してから、胡蝶蘭の根元をしっかりと押さえて抜き取りましょう。
残っている胡蝶蘭の株や葉を傷めないように、慎重に作業を行います。
株分けをする
胡蝶蘭が寄せ植えの場合は、できる限り株分けをするのがおすすめ。
寄せ植えは通気性が悪いため、株分けすることで胡蝶蘭をより良い環境で休ませることができるためです。
根のまわりを綺麗にし根腐れした部分をカットしたら、新しいバークや水苔などを使って株をそれぞれ別の鉢に植え替えます。
胡蝶蘭が弱ってしまう可能性があるため、真冬の株分けは避けましょう。
暖かい時期を逃した場合は、無理に植え替えをする必要はありません。
胡蝶蘭を咲かせるための管理のポイント
胡蝶蘭の2回目以降の開花を成功させるためには室温や日当たり、水の量を適切に管理することが大切です。
胡蝶蘭の花を咲かせるために重要な管理のポイントは以下の3点。
- 室温を20℃前後に保つ
- 直射日光を避けて、日当たりの良い場所に置く
- 根元の乾き具合で水の量を調節する
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
室温を20℃前後に保つ
胡蝶蘭の花になる部分である花芽の形成から、つぼみが出るまでの期間は20℃前後の室温で管理しましょう。
花芽が出ても気温が低くなりすぎると開花しないため、最低でも15℃以上の環境を維持することが大切です。
直射日光を避けて、日当たりの良い場所に置く
光がたくさん入る場所が、胡蝶蘭を育てるためには理想的な環境です。
ただし、葉焼けを起こしてしまうため直射日光は避けましょう。
1日3~4時間程度を目安に、カーテン越しの日光のような柔らかい光を当ててあげるのがおすすめです。
根元の乾き具合で水の量を調節する
1~2週間に1回程度、コップ1杯ほどを目安に水やりを行います。
水が多いと胡蝶蘭が根腐れを起こすため、根元を触ってバークや水苔が乾いていることを確認してから水をあげることがポイントです。
また、水をあげるタイミングは季節によって異なります。
その都度、株の根元の乾き具合を見て水の量を調節しましょう。
まとめ
胡蝶蘭は最初の花が落ちた後でも、もう一度咲かせることができる植物です。
ただし、お手入れの方法によって次の開花時期が変わるため、「数カ月後の二度咲き」もしくは「来年の開花」のどちらを目指すのかを決めておく必要があります。
また、胡蝶蘭の剪定をした後は、以下の点に気をつけて管理をすることが大切です。
- 温度を20℃前後に保つ
- 直射日光を避けて、日当たりの良い場所に置く
- 根元の乾き具合で水の量を調節する
胡蝶蘭は適切にお手入れをすればとても長生きするため、ぜひ何度も花を咲かせることにチャレンジしてみてくださいね。