花図鑑

芍薬「滝の粧(たきのよそおい)」色や香り・咲き方の特徴とは

2022.05.25

シャクヤク品種図鑑「滝の粧」

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

滝の粧(たきのよおそい)」は、ごく淡いピンク色の芍薬(シャクヤク)の品種です。
昭和44年に新品種として登録した「滝沢種苗」の名前にちなんで名付けられたと言われています。

上品な見た目で和風のアレンジメント・洋風のアレンジメントどちらにも合わせやすく、芍薬の中でも人気の高い品種です。

芍薬「滝の粧」の主な特徴

  • 淡いベビーピンクの花びら
  • すっきりとした青さのある菊のような香り
  • 八重咲きの大輪品種で上品な印象

芍薬「滝の粧(たきのよそおい)」の特徴

特徴早見「滝の粧」

芍薬「滝の粧(たきのよそおい)」は、以下の特徴を持った品種です。
出回り時期は4月中旬~7月中旬と、芍薬の中では比較的長めの期間流通しています。

ピンク(淡い)
出回り時期 4月中旬~7月中旬
サイズ 大輪
香り やや強い(菊のようなフレッシュな香り)
咲き方 八重咲き、半バラ咲き
開花調整 難しい
主な生産地 長野県、静岡県

淡いベビーピンクの花びら

滝の粧は、淡いベビーピンクの花びらが特徴的なお花です。
芍薬といえば淡い色味をイメージする方が多いため、王道カラーの品種と言えるでしょう。

満開になっていくにつれ色味が白に近くなっていき、白~ピンクのグラデーションがかかったような、より柔らかい印象になります。
蕾から満開になっていく過程の、色の変化も楽しめるお花ですね。

すっきりとした青さのある菊のような香り

滝の粧は、菊のような青さのあるすっきりとした香りがあります。
芍薬の中にはバラのような香りがするお花も多いですが、甘い香りが苦手な方や、爽やかな香りを好む方におすすめしたいお花です。

八重咲きの大輪品種で上品な印象

滝の粧は花びらの枚数がしっかりとある八重咲きで、大きなバラのような華やかさと上品な雰囲気を兼ね備えています。
数本を花瓶に生けるだけでもお部屋を華やかにしてくれるでしょう。

結婚式のお花としても人気がありますが、決まった日取りで綺麗に開花させるためには、お花屋さんの技術と経験が必要となります。

芍薬「滝の粧」の開花調整・水揚げ方法

滝の粧の開花調整・水揚げ方法

芍薬は開花調整が難しいお花で、管理方法を間違えるとすぐに咲いて寿命を短くしてしまったり、逆に開花せず蕾のまま終わってしまうケースもあります。
滝の粧をお花屋さんで取り扱う場合は、お客様の手に渡るまで蕾のままで、お客様が購入した後は綺麗に開花するように調整するのがベストです。

具体的には、以下の管理方法を実践してみてください。

  1. 5℃~10℃以下の低温で水につけず管理
  2. 低温管理後、2段階で通常の温度に戻す
  3. 葉を少しだけ取り除いて水揚げ
  4. 浅水につけておく

5℃~10℃以下の低温で水につけず管理

蕾の期間をできるだけ長くするためには、通常の水揚げをする前に低温で管理します。
5℃~10℃までの光が当たらない場所で管理しましょう。

低温管理後、2段階で通常の温度に戻す

店頭に置く際には、2段階で徐々に温度を上げていきます
一気に温度を上げないように注意しましょう。

葉を少しだけ取り除いて水揚げ

水に浸かる部分の葉を軽く取り除き、水揚げを行います。
水揚げの際は、茎をまっすぐ空切りしましょう。

他のお花は斜めにカットして水の吸い上げを促進させるのが基本ですが、芍薬の場合は花がすぐ開きすぎないよう、水の吸い上げを調整してあげる必要があります。

浅水につけておく

カットした茎は少なめの水につけておきます。
深水にしてしまうと一気に開花を早めるリスクがあるため避けましょう。

芍薬「滝の粧」の花言葉

滝の粧のようなピンク色の芍薬には、「恥じらい」「はにかみ」といった花言葉があります。
柔らかい印象のお花に合った、可愛い花言葉ですね。

ちなみに滝の粧の場合は、開花するにつれ白に近い色味になりますので、白の芍薬の花言葉も覚えておくとよいかもしれません。
白い芍薬の花言葉は「幸せな結婚」。ウエディングフラワーにぴったりの花言葉です。

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