芍薬(シャクヤク)の品種「華燭の典(かしょくのてん)」は、濃いピンク色の華やかな大輪品種です。
「華燭の典」とは元々、結婚式を指し示す上品な言葉です。
その名にふさわしい上品かつ華やかなお花で、ウエディングフラワーとしても人気があります。
芍薬「華燭の典」の主な特徴
- 紫がかった濃いピンク色の花びら
- 花形が美しく高級感抜群
- 開花調整が難しいため工夫が必要
花の卸販売サイト「フラワースミスマーケット」
家庭用華燭の典が5本から購入できる
「Flower Smith Market」は花の仕入れ専門サイトです。芍薬「華燭の典」の産地・生産者情報や、おすすめの水揚げ方法なども掲載しています。
芍薬「華燭の典」の特徴
芍薬「華燭の典」は、以下の特徴を持った品種です。
香りは控えめではあるものの、バラのような甘さのある香りを楽しむことができます。
色 | ピンク(濃い) |
出回り時期 | 4月~6月 |
サイズ | 巨大輪 |
香り | 微香 |
咲き方 | バラ咲き・八重咲き |
開花調整 | 難しい |
主な生産地 | 長野県、和歌山県 |
紫がかった濃いピンクの花びら
華燭の典の花びらは濃いピンク色。
淡い色味が多い芍薬の中ではかなり発色の強い品種で、赤紫色と言われることもあります。
ブーケなどのアレンジに加えると、一気に華やかさが増しますよ。
花形が美しく高級感抜群
華燭の典の咲き方は、バラ咲き、八重咲きと呼ばれています。
花びらの枚数が多くぎっしりと詰まっており、満開になった時の存在感と高級感は抜群。
特別な日のプレゼントとしてもおすすめしたいお花です。
開花調整が難しいため工夫が必要
華燭の典は非常に美しく咲くお花ですが、開花のタイミング調整は難しいという面があります。
結婚式に用いるお花としても人気がありますが、決まった日に開花させるには技術と経験が必要になるでしょう。
また、お客様が自宅用に購入する際は、しっかり開花させるための水揚げ方法も教えてあげると喜ばれるでしょう。
芍薬「華燭の典」の開花調整・水揚げ方法
華燭の典をお花屋さんで取り扱う際は、すぐに開花させる水揚げ方法ではなく、ゆっくり開花させるための管理方法を覚えておくとよいでしょう。
- 水につけない状態で低温管理
- 店頭に置く前に2段階で温度を上げる
- 下の葉を軽く取り除く
- 茎をまっすぐカットする
- 浅水につけておく
水につけない状態で低温管理
芍薬を水につけて保管すると開花が早まってしまい、すぐに花が終わってしまうリスクがあります。
開花を遅らせたい場合は、水につけずに5℃~10℃程度の低温で管理しましょう。
店頭に置く前に2段階で温度を上げる
店頭に置く前には、【5℃→8℃→通常の温度】のように2段階で温度を上げていきます。
一気に温度を上げてしまうと花の品質を落とす可能性がありますので注意しましょう。
下の葉を軽く取り除く
低温管理を終えたら、水につけた状態で管理する必要があります。
水に浸かる部分の葉は軽く取り除いておきましょう。
たくさん取り除きすぎると、一気に開花してしまうリスクがあるので、少し取り除く程度で大丈夫です。
茎をまっすぐカットする
茎は斜めではなく、まっすぐカットしましょう。
芍薬のように水上がりの良いお花は、断面積を大きくせずとも十分に水を吸ってくれます。
浅水につけておく
カットした茎は水につけておきます。
水が多すぎると開花を早めてしまうため、少なめの水につけるようにしましょう。
自宅でのお手入れ方法
上記は開花調整したいお花屋さんに向けた管理方法です。
お客様が自宅で早く開花させたい場合は、「葉をできるだけ取り除き、茎を短くした状態での水揚げ」をおすすめすると良いでしょう。
また、蕾に蜜がついている場合は、濡れたティッシュなどで優しく拭き取ることで、開花を促すことができます。
詳しいお手入れ方法については、芍薬が咲かない原因は?対処方法と咲きやすいお花の選び方を紹介の記事も確認してみてください。
芍薬「華燭の典」の花言葉
華燭の典のようなピンク色の芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」など。
上記とは少し毛色が異なりますが、「生まれながらの素質」という意味もあるようです。
大切な方へのお祝いのお花として贈るのもいいですね。
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初回送料無料、小ロットから仕入れが可能
Flower Smith Marketでは華燭の典を5本から卸売価格で販売しているため、小ロットで購入したい花屋さんも気軽に仕入れることができます。