芍薬「レッドチャーム」は、洋芍薬に分類される品種です。
情熱的な赤い色をしており、華やかな大輪品種であることから、女性へのプレゼントや特別な日のブーケとしても人気があります。
この記事では、レッドチャームの色や香りの特徴、水揚げ方法、花言葉を解説します。
芍薬「レッドチャーム」の主な特徴
- 光沢感のある深い赤色
- 満開時の花径20センチほどにもなる巨大輪
- バラのように甘く濃厚な香り
芍薬「レッドチャーム」の特徴
レッドチャームは、淡い色のお花が多い芍薬の中では珍しく、深い赤色をしているのが特徴。
花のサイズも非常に大きいため、満開時には特に存在感のあるお花です。
分類 | 洋芍薬 |
色 | 赤(濃い赤) |
出回り時期 | 5月~6月 |
サイズ | 巨大輪 |
香り | やや強い(バラのような甘い香り) |
咲き方 | 翁咲き |
開花速度 | 早い |
主な生産地 | 茨城県、長野県、群馬県 |
ビロードのような光沢感のある赤色
芍薬といえば薄いピンクなどの色味を想像される方が多いですが、レッドチャームの花びらは濃い赤色をしています。
ビロードのような光沢感があり、高級感と華やかさを兼ね備えたお花です。
ボリューム感のある巨大輪
レッドチャームは、花のサイズが非常に大きいのが特徴です。
満開時には花径20センチほどにもなり、強い存在感が感じられるでしょう。
少ない本数でもゴージャスな雰囲気になるため、一輪だけ飾ったり、5本程度の花束にするアレンジもおすすめです。
バラのような甘い香りが漂うお花
レッドチャームの香りの強さはやや強く、バラのように甘く濃厚な香りがします。
一般的なバラの香りを好む方におすすめしたいお花ですね。
お花の強い香りが苦手な方には、他の香りの少ないお花をおすすめすると良いでしょう。
芍薬「レッドチャーム」の水揚げ・お手入れ方法
一般的に芍薬は、開花のタイミング調整が難しい花だと言われています。
蕾から開花まで長くかかるお花が多いですが、レッドチャームの開花速度は比較的早め。
開花後は一気に花が大きくなり美しく咲きますが、より花に栄養を行き届かせるためには適切な下処理と水揚げ作業が必要です。
レッドチャームをできるだけ早く開花させたい場合は、以下の水揚げ方法が効果的です。
- 葉を取り除く
- 蕾の蜜を拭き取る
- 水切り
- 深水につけておく
葉を取り除く
水に浸かる部分の葉はしっかり取り除いておきましょう。
葉をたくさん残しておくと花に栄養が行き届かなくなってしまうため、蕾の下部分だけ残し、残りはすべて取り除くのが理想です。
蕾の蜜を拭き取る
レッドチャームの蕾から出ている蜜を、濡れたティッシュや布などで優しく拭き取りましょう。
蜜がついたままだと、花びらが固まってしまい開花を妨げることがあるため注意が必要です。
水切り
深く水を張ったバケツの中で水切りを行います。
茎の足元から3~4センチの部分を斜めにカットしましょう。
断面積を広くすることで、レッドチャームの水上がりを促進することができます。
深水につけておく
レッドチャームの水切りを終えたら、茎の半分から3分の2が浸かる程度の水につけます。
直射日光や暖房を避けた涼しい場所で2~3時間程度、深水につけておきましょう。
メモ
早く開花させたい場合は上記の水揚げ方法が効果的です。
ただし蕾のまま保管したい場合や、お客様の購入後長く楽しんでもらいたい場合は、水につけない状態での低温管理がおすすめ。
水につけずに管理するためには技術や経験が必要となります。
芍薬「レッドチャーム」の花言葉
赤い芍薬には、「威厳」「荘厳」「はにかみ」といった花言葉があります。
レッドチャームのような赤く華やかな芍薬からは女性の強さが連想されますが、花言葉にもそのイメージが現れていますね。
また、「はにかみ」という花言葉はヨーロッパの言い伝えが由来になっているんだとか。
妖精が恥ずかしがって芍薬の花びらに隠れたとき、花びらが妖精の頬のように赤くなったという話から「はにかみ」という花言葉がつけられたと言われています。