「フィエスタコマチ」は、同じカーネーションの「コマチ」から派生した品種です。
コマチと同様に複色のお花ですが、ベースの色は白ではなく薄い黄色となっています。
この記事ではフィエスタコマチの特徴や、お花屋さんでの水揚げ方法、花言葉などをご紹介します。
カーネーション「フィエスタコマチ」の主な特徴
- 黄色とピンクの複色品種
- 水あげが良く花持ちも良好
- 茎が折れないよう注意が必要
カーネーション「フィエスタコマチ」の特徴
フィエスタコマチは「コマチ」を品種改良して生まれた品種ですので、基本的な特徴はコマチと同様になります。
スタンダードの一輪咲きで、カーネーションの王道と言える咲き方をします。
鼻を近づけるとほのかにフルーティーな香りがしますが、切り花の場合香りは弱く、持続性もそれほどありません。
色 | 黄色・ピンクの複色 |
タイプ | スタンダード |
咲き方 | 剣弁咲き |
日持ち | 1週間~10日程度 |
香り | 微香(フルーティーな香り) |
出回り時期 | 通年 |
主な生産地 | 長野県、千葉県、静岡県、愛知県、香川県、コロンビア(輸入) |
淡い黄色×ピンクの複色
フィエスタコマチの花びらは複色となっており、淡い黄色をベースに、ピンクの縁取りが入っています。
日本でカーネーションといえば赤やピンクが王道ですので、フィエスタコマチを見て「こんなカーネーションもあるんだ」と驚く方も少なくありません。
フィエスタコマチだけで数本飾っても可愛いですし、花束などのアレンジに取り入れても華やかさを演出してくれますよ。
水あげが良い・花持ちも良好
フィエスタコマチは水あげの良いお花で、栄養をよく吸収し綺麗に咲いてくれます。
カーネーション全般に言えることですが花持ちが良いため、店舗で保管しやすいのが嬉しいポイント。
お客様が購入した後も日持ちしますし、お手入れも難しくありません。
茎が節の部分で折れやすい
カーネーションなどの「節があるお花」は、節の部分で折れやすいというデメリットもあります。
下処理をする際、葉を強く引っ張ったりすると折れてしまう可能性がありますので、優しく丁寧に扱うようにしましょう。
カーネーション「フィエスタコマチ」の水揚げ・お手入れ方法
フィエスタコマチは元々日持ちするお花ですが、店頭に置く前に丁寧な水揚げ作業を行うことで、より長持ちさせることができます。
- 下葉の処理
- 空切りまたは空折り
- 茎を水につけておく
下葉の処理
葉が多く残っていると、水分が葉に多く吸収され、肝心のお花に栄養が届かなくなってしまいます。
水に浸かる部分の葉は優しく取り除くようにしましょう。
空切りまたは空折り
フィエスタコマチのように水上がりの良いお花は、水につけずに空中で切り戻すだけでも十分です。
良く切れる清潔なナイフ・ハサミで斜めにカットするか、手で折れる場合は空折りしても良いでしょう。
カットする際は、切り口から節の長さが長くなるのが理想です。
節のすぐ下を切ってしまうと、水上がりが悪くなるため注意しましょう。
茎を水につけておく
茎をカットしたフィエスタコマチは、清潔な水につけた状態で管理します。
水が上がりやすいお花ですので深水の必要がなく、適量の水につけておくだけでしっかり長持ちしてくれますよ。
カーネーション「フィエスタコマチ」の花言葉
カーネーションには色別の花言葉があります。
フィエスタコマチのような複色品種の花言葉は、「愛の拒絶」「あなたの奴隷になる」。
可愛い見た目からは想像しがたい怖い花言葉ですね。
また、ベース色である黄色のカーネーションの花言葉は「軽蔑」「嫉妬」など。こちらもネガティブな意味を持ってしまいます。
カーネーションといえば母の日のプレゼントとして贈るお客様が多いですが、もし花言葉を気にされる場合は、赤やピンクなど王道のカーネーションをおすすめする方が良いでしょう。
しかし花言葉をあまり気にしない方や、見た目の華やかさを重視する方にはぜひおすすめしたい品種です。