青色のミディ胡蝶蘭「ブルージーン」は2022年から販売されている天然の青色胡蝶蘭です。
石原産業株式会社によって開発され「世界らん展2022 -花と緑の祭典-」で完成品がお披露目された新品種となっています。
同年には「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2022(最優秀賞)」を受賞した現在でも需要が高い希少な胡蝶蘭です。
花言葉には「奇跡のめぐり逢い」という素敵な言葉を持っており、男女問わず大切な方への贈り物に最適な特別感のあるお花です。
この記事では、青色胡蝶蘭「ブルージーン(Blue Gene®)」の魅力や、値段の相場、どこで買ったらいいのかなどを詳しく解説していきます。
この記事を読むと分かること
- ブルージーンは世界初の天然の青色胡蝶蘭
- ブルージーンの花言葉は「奇跡のめぐり逢い」
- ブルージーンの値段相場と買える場所
青色の胡蝶蘭「ブルージーン」とは?
ブルージーン(Blue Gene®)は世界で初めての天然の青色胡蝶蘭です。
染色による青色胡蝶蘭は以前から存在していましたが、お花自体が青い胡蝶蘭はブルージーンが初めてです。
ブルージーンの基本的な情報は以下のとおりです。
商品名 | ブルージーン(Blue Gene®) |
---|---|
色味 | 青(青紫) |
花の大きさ | 最大5cm程度(ミディ胡蝶蘭) |
掛け合わせ | コチョウラン「ウエディング・プロムナード」×ツユクサ |
販売開始日 | 2022年6月頃 |
石原産業株式会社と千葉大学が合計17年の年月をかけて共同で研究、開発を行い、ツユクサの青色遺伝子を配合したことでいつまでも色褪せない青色の胡蝶蘭を実現しました。
咲いたお花はもちろん、2回目以降のお花の蕾や花びらの裏側まで綺麗な青色の胡蝶蘭が楽しめます。
- ブルージーンの前身となる青色胡蝶蘭は2012年2月に開花
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ブルージーンが初登場したのは2022年ですが、遺伝子組み換えで青色の胡蝶蘭が初めて咲いたのは2012年2月のこととなります。
2014年に開催された世界らん展でも遺伝子組み換えを行った「青い胡蝶蘭」として展示が行われています。当時の青い胡蝶蘭はお花の形に変異が見られたため、改良を重ねて2022年に満を持してブルージーンとして再登場しました。
ブルージーンの花言葉
ブルージーンの花言葉は「奇跡のめぐり逢い」です。
花言葉の由来は、青色遺伝子の元となったツユクサとの出逢いが奇跡のめぐり逢いだったからとされています。
長年多くの育種家が試みたものの成し得なかった青色コチョウランですが、当社の様々な実験の結果、ツユクサの青色遺伝子がコチョウランと相性が良いことを見出し、この青色遺伝子を導入することで見事に永遠に青色を呈する青色コチョウランが作出されました。
ツユクサとコチョウランの奇跡のめぐり逢いにより産み出された花、いつまでも綺麗な青色を呈する色褪せない価値を有する花、世界初の特別な花、Blue Gene®はそのような意味を持つ青色コチョウランです。
胡蝶蘭は青色色素を作る遺伝子を保有していないため自然に青い花を咲かせることができません。
ブルージーンを生み出すためには青い花の遺伝子を組み込む必要がありました。
しかし、遺伝子同士の相性が良くないと青色色素が作られない、発色が悪いなどの問題が起こり上手くいかなかったそうです。
また、青いお花は種類が少ないため相性の良い遺伝子を見つけることが非常に難しいとされています。
実際、ペチュニアとの配合では発色がイマイチでその後も試行錯誤を繰り返したそうです。
様々な実験の末に研究所がある滋賀県草津市の特産品である「アオバナ」の存在に気づき、原種である「ツユクサ」と出逢い、ブルージーンの開花に成功しました。
ブルージーンのお花の大きさ
お花の種類はミディ胡蝶蘭と呼ばれる手頃な大きさで、お花のサイズは5cm程度です。
立数(寄せ植えの数)にもよりますが、高さは1本立ちで45cm以下、3本立ちで70cm以下の飾りやすいサイズとなっています。
ブルージーンの値段相場
ブルージーンの値段は取り扱っているサイトや立数によって異なりますが、大まかには以下の価格帯(税込)となります。
- 1本立:14,850円
- 3本立:33,000~38,500円
- 5本立:55,000円
取り扱っているサイトによっては更に送料などが加算されますので注意しましょう。
青色の胡蝶蘭「ブルージーン」が買える販売所は?
ブルージーンは希少品種のため、通販サイトで購入する方が確実です。
需要に対して供給が追い付いていないため、花屋さんでは品切れになっているか、元々取り扱っていないことの方が多いでしょう。
ブルージーンを販売している通販サイトは以下のとおりです。
- HitoHana
- 正花園
- 平田セーナリー
- サトウ花店
- Hanahiro
- インターネット花キューピット
上記の中でも、ブルージーンを購入するなら「HitoHana」がおすすめです。
他の通販サイトは3本立の寄せ植えのみを扱っていますが、HitoHanaであれば1本立、3本立、5本立の全てを取り扱っています。
また、離島以外は送料無料で配送してくれるため追加料金がかからないことも魅力的です。
- メルカリや楽天で購入する際は注意が必要
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メルカリや楽天市場でブルージーンについて検索すると、いくつかの販売ページが見つかります。
しかし、購入する際は出品者や会社の情報をチェックして、転売ではない正規の販売店か確認を行いましょう。ブルージーンは特許商品ですので、個人の販売は禁止されています。
また、正規の販売店でない場合は配送時の梱包不備や品質不良などのトラブルが起こる可能性も高くなります。
青色の胡蝶蘭「ブルージーン」の育て方
ブルージーンの育て方は基本的に普通の胡蝶蘭と同様で問題ありません。
ここでは、ブルージーンの育て方について以下の点を解説していきます。
- ブルージーンの最適な置き場所
- ブルージーンの水やり方法と頻度
- ブルージーンの管理環境
- ブルージーンの植え替えについて
- ブルージーンの生育特徴
ブルージーンの最適な置き場所
ブルージーンの置き場所は、直射日光が当たらない明るい場所が最適です。
室外よりはリビングやキッチンなどの室内がおすすめです。
ただし、クーラーや暖房の風が当たると株が乾燥したり傷んでしまうため注意しましょう。
胡蝶蘭に直射日光がいけない理由、最適な置き場所の条件は「胡蝶蘭は直射日光NG!最適な置き場所と日照環境を徹底解説」で詳しく解説しています。
ブルージーンの水やり方法と頻度
水やりは200mlを目安にし、季節によって以下のように頻度やお水自体の温度を調整します。
春 |
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夏 |
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秋 |
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冬 |
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ラッピングが施されている場合は外し、3本立などの寄せ植えになっている場合は1つずつポットを分けて個別に水やりを行います。
また、胡蝶蘭の水やりの目安は、植え込み材と根が完全に乾いて水を含んでいない状態になった頃です。
気温によって乾燥までの時間が前後するため、植え込み材などを確認してから水やりを行いましょう。
水のやりすぎは「根腐れ」を起こし、ブルージーンが枯れてしまう原因になる注意が必要です。
胡蝶蘭の根腐れに関しては以下の記事を参考にしてください。
胡蝶蘭の根腐れ【原因・症状・復活】プロが教える対処法と予防策
ブルージーンの管理環境
胡蝶蘭の生育適温は18℃~25℃、湿度60~80%が好ましいと言われています。
ブルージーンも気温10℃以下や35℃以上の環境に置いておくと傷んでしまうため注意が必要です。
特に胡蝶蘭は寒さに弱いため、冬季や夜間に寒くなる時期はビニールや段ボールを鉢に被せるなど胡蝶蘭に寒さ対策を行いましょう。
冬場は水やりの頻度が少なくなるため、湿度を保つために葉水を行うのも有効です。
胡蝶蘭の寿命を伸ばすためのお手入れのコツは以下の記事でさらに詳しく解説しています。
胡蝶蘭の寿命を最大限に延ばす!育て方のコツと注意点【専門家監修】
ブルージーンの植え替えについて
すぐに植え替える必要はありませんが、以下の状況になったら植え替えが必要です。
- 購入後2~3年ほど経った
- 株が大きくなって鉢が窮屈になった
購入後数年経つと、植え込み材が寿命を迎えるため植え替えて交換する必要があります。
または株が成長して元の鉢から根があふれ出ている場合も植え替えを行いましょう。
植え替えの最適な時期は4月~6月と言われており、手順は以下となります。
- 胡蝶蘭を鉢から出す
- 傷んだ根などを切り取る
- 新しい植え込み材と胡蝶蘭を鉢に植える
春以外の季節で植え替えを検討している場合や、植え替えても大丈夫か判断に迷った際は「胡蝶蘭の植え替え時期はいつ?見分け方と判断ポイントを徹底解説」が参考になりますよ。
ブルージーンの生育特徴
ブルージーンの特性としては以下の点があげられます。
- 花の向きが不揃いな場合がある
- 葉の緑色が柔らかい色味をしている
- 葉が不規則に生えている
ブルージーンは枝分かれしてお花を咲かせる群れ咲きの胡蝶蘭となるため、お花の向きが不揃いな場合があります。
特に2番花や翌年のお花は整列せずに咲くことが多いという特徴があります。
また、葉の色が柔らかい、葉が不規則に生えてくるのもブルージーンの特徴です。
葉が下向きに垂れ下がっている場合もありますが、生育には影響がありません。
まとめ
ブルージーン(Blue Gene®)は遺伝子組み換えで生まれた世界で初めての青色の胡蝶蘭です。
染色ではなく天然の青みとなるため色褪せることがなく、蕾や花びらの裏側に至るまで美しい青色をしているのが特徴です。
ブルージーンの花言葉は「奇跡のめぐり逢い」となっており、研究所があった滋賀県大津市で特産品であるアオバナに目を付け、原種であるツユクサと出会えたことが由来となっています。
希少品種ですので1本当たりの価格は比較的高めで、値段の相場は以下のようになっています。
- 1本立:14,850円
- 3本立:33,000~38,500円
- 5本立:55,000円
開発元である石原産業株式会社と提携しているお花屋さんは複数ありますが、ブルージーンを買い求めるなら「HitoHana」がおすすめです。
多くのショップでは3本立ちのみの取り扱いが多いところ、HitoHanaでは1本立~5本立まで幅広く取り扱っています。
ブルージーンの育て方は通常の胡蝶蘭と同じで問題ありませんが、お花の咲き方や葉の色味・生え方に若干の違いがあるため覚えておきましょう。