胡蝶蘭はお花の大きさの違いによって呼び方が変わります。
一般的に「胡蝶蘭」と呼ばれているものは大輪の胡蝶蘭で、お花がワンサイズ小さいものはミディ胡蝶蘭と呼ばれています。
ミディ胡蝶蘭と大輪の胡蝶蘭はお花の大きさの違いの他にも価格相場や販売されている立数などに差があります。
この記事では、ミディ胡蝶蘭と大輪の胡蝶蘭の違いについて見てみましょう。
この記事を読むと分かること
- ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違いは花の大きさ
- ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の色や価格帯、立数の違いを比較
- ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の選ばれるシーンの違い
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違い
ミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭では花の大きさが異なり、用途や立数が異なるため価格相場などにも違いが生まれています。
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭を比べた時の違いには以下があげられます。
ミディ胡蝶蘭 | 胡蝶蘭(大輪) | |
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お花の サイズ |
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価格の 相場 |
5,500~30,000円 (希少品種は55,000円まで) |
10,000~60,000円 |
選べる 色味 |
白、白赤リップ、 ピンク、パープル、 ブルー、イエロー、オレンジ |
白、白赤リップ、ピンク、 (ブルー、パープル、イエローなど) |
立数の 違い |
1,2,3,5本立が多い | 3、5,7本立ちが多い (10本以上の多本立もあり) |
贈り物に 選ばれる シーン |
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花の大きさ(サイズ)
ミディ胡蝶蘭と大輪の胡蝶蘭の最も大きな違いは、お花や鉢の大きさです。
一輪ずつのお花の大きさも異なりますが、鉢植えにした際の高さや幅なども変わってきます。
ミディ胡蝶蘭、大輪胡蝶蘭のそれぞれの大きさの以外は以下のとおりです。
ミディ胡蝶蘭 |
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大輪胡蝶蘭 |
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胡蝶蘭のお花の大きさの度合いは農家さんや通販サイトによって異なります。
お店によっては大輪、ミディ胡蝶蘭のお花のサイズには差異がありますので通販サイトごとに確認してみましょう。
例1:A店の場合
- 大輪:10~15cm
- 中輪:6~10cm
- ミディ:3~6cm
例2:B店の場合
- 大輪:10~15cm
- ミディ:6~9cm
価格帯の相場
ミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭の価格の相場を比べると、一般的には大輪の胡蝶蘭の方が価格相場が高くなります。
ミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭の価格相場は大まかに以下となります。
- ミディ胡蝶蘭:5,500~30,000円
- 大輪胡蝶蘭:10,000~60,000円
人気のミディ胡蝶蘭「アマビリス」や「フォーチュンザルツマン」などは5本立でも30,000円前後で購入できる場合がほとんどです。
ただし、ミディ胡蝶蘭でも希少品種の場合は価格帯が高くなる傾向があります。
青色胡蝶蘭「ブルージーン」などは5本立で55,000円と割高になります。
選べる色味の違い
ミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭では、市場に出回っているお花の色味にも違いがあります。
一般的にミディ胡蝶蘭の方がお花の色が多く、それぞれ以下の色のお花が購入できます。
ミディ胡蝶蘭 | ピンク、白、イエロー、白赤リップ、ブルー、パープル、オレンジ、 |
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大輪胡蝶蘭 |
白、白赤リップ、ピンク、 (ブルー、パープル、イエローなど) |
大輪胡蝶蘭にもブルーやパープルなどの色がありますが、染色胡蝶蘭となるため扱っていないことが多く一般的な白、白赤リップ、ピンクのみの取り扱いになりがちです。
ミディ胡蝶蘭の場合は、ピンク系の胡蝶蘭が豊富です。
白や白赤リップの他にイエローの胡蝶蘭が買える場合も多く、ブルーやオレンジなどの珍しい色味の胡蝶蘭も出回っています。
また、ミディ胡蝶蘭は花の色だけではなく、ストライプやドットのような柄が花びらに入っている品種もあります。
立数の違い
一般的に扱われている胡蝶蘭の立数はミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭で以下の違いがあります。
- 1,2,3,5本立が多い
- 3、5,7本立ちが多い
ミディ胡蝶蘭はご自宅やカウンターの一角など、小さいスペースに置きやすいように寄せ植えの数が少なめになりやすい傾向があります。
対して大輪胡蝶蘭は鉢の大きさや高さなど、ぱっと見た時の華やかさが求められます。
立数が3~7本と多めになり、10本や20本以上の多本数の胡蝶蘭を販売している場合もあります。
贈り物に選ばれるシーン
ミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭で贈るシーンに明確な区分があるわけではありませんが、一般的に選ばれるシーンには以下のような違いがあります。
ミディ 胡蝶蘭 |
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大輪 胡蝶蘭 |
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ミディ胡蝶蘭は鉢が小さくて済むため、友人や家族の誕生日、長寿祝いなど個人へのお祝いに適しています。
また、ピンク色や可愛らしい形の花びらが多いため女性への贈り物としてもおすすめです。
大輪胡蝶蘭は鉢が大きく豪華な印象を与えられるため、開業祝や就任祝いなどの華やかなビジネスシーンで贈られます。
セレモニーや結婚式、お悔みなど式場にお花を飾る場合も大輪胡蝶蘭が選ばれやすい傾向があります。
開業祝いや就任祝いでも贈り先の事務所やお店が狭い場合は、小ぶりなミディ胡蝶蘭が選ばれています。
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違いに関するよくある質問
最後にミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違いに関するよくある質問を見てみましょう。
お花の大きさの他、育てやすさやお花の持ちに差があるのか?などの疑問がよくある質問としてあがっています。
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違いは何ですか?
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭の違いは花のサイズです。
お花一輪ずつの大きさはもちろん、鉢の高さや横幅なども異なります。
一般的にミディ胡蝶蘭と大輪胡蝶蘭のお花の大きさの違いは以下のとおりです。
ミディ胡蝶蘭 |
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大輪胡蝶蘭 |
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ミディ胡蝶蘭の育て方は胡蝶蘭と違いますか?
ミディ胡蝶蘭も大輪の胡蝶蘭も育て方は同じで問題ありません。
ただし、ミディ胡蝶蘭で受け皿を使っている場合は、植え込み材に余分な水分が残らないように水やりの量を調整した方がいい場合もあります。
ミディ胡蝶蘭と胡蝶蘭はどちらが育てやすいですか?
比較的、ミディ胡蝶蘭の方が育てやすいと言われています。
育て方はミディ胡蝶蘭も大輪胡蝶蘭も同じですが、株がコンパクトな分、お手入れがしやすくなります。
ミディ胡蝶蘭の価格は胡蝶蘭と比べてどうですか?
希少品種の胡蝶蘭でない限り、価格帯は大輪胡蝶蘭よりも安めになります。
それぞれの胡蝶蘭で最安値を比較した場合は以下のような差が出ます。
- ミディ胡蝶蘭:4,500円~
- 大輪胡蝶蘭:10,000円~
ミディ胡蝶蘭は1本立から扱っている反面、大輪胡蝶蘭は3本立以上からの取り扱いとなるため高くなりやすい傾向があります。
ミディ胡蝶蘭の花の持ちは胡蝶蘭と比べてどうですか?
胡蝶蘭のお花の持ちはミディ、大輪で変わりません。
花持ちの長さは、胡蝶蘭の元々の品質や管理方法によって差が出る場合はほとんどです。