花の仕事

【花屋の仕入れ方法まとめ】開業時に最適な仕入れ先・市場での取引を詳しく紹介

2022.05.18

おすすめの花の仕入れ方法

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

花屋を開業しようと考え始めた時、まず気になるのが「花の仕入れ方法・仕入れ先」です。
せっかく店舗スペースや開業の準備が整っても、商品である花が揃えられないと順調なスタートを切ることはできません。
花の仕入れ方法・仕入れルートについても、なるべく早く目星をつけておきましょう。

花の仕入れ方法は、大きく分けると以下の3種類に分かれます。

  • 卸売市場
  • 仲卸業者
  • インターネット(仕入れ代行)

これらの3つの中でも、開業したての花屋におすすめの仕入れ方法は「仲卸業者」「インターネット」です。
今回は、各仕入先の特徴・メリット・デメリット、花の仕入れ時の情報収集の方法などについて解説します。

こんな方におすすめ

  • 花屋の仕入れ方法が知りたい
  • 自分に向いた花の仕入れ方法は何か知りたい
  • 花の仕入れに関する情報の集め方を知りたい

花屋の開業時におすすめの仕入れ方法は「仲卸業者」

花の仕入れ方法のうち、開業直後に最もおすすめの方法は「仲卸業者からの仕入れ」です。

花の仕入れの拠点は全国各所にある「卸売市場」ですが、市場での取引には買参権と呼ばれる許可が必要となります。買参権の取得には仕入れ等の実績が求められるため、開業したての小規模な店舗では市場との直接取引はできません
そこで頼りになるのが仲卸業者の存在です。

仲卸業者は市場から仕入れた花を少数単位で販売しており、少ない本数(1束10本など)から仕入れることができます。
取引に際して資格は不要で、色々な種類の花を少しずつ仕入れることが可能なため、小規模店舗に最適な仕入れ方法です。

仲卸業者は、市場内に何件かまとまって出店している場合が多いです。
例えば、全国最大規模の市場「大田市場」の中には、18社の仲卸店舗が軒を連ねる「仲卸通り」があります。
まず最寄りの市場内に出店している仲卸業者についてチェックしてみるところから始めましょう。
会社ごとに取り扱っている商品やジャンルに違いがありますので、事前にホームページなどでチェックしておくとスムーズです。

市場の外に店を構えている仲卸業者もあり、市場が遠い場合などは最寄りの仲卸店舗を利用することもできます。

仲卸は開業したての花屋の貴重な情報源になる

仲卸が開業したての花屋におすすめの理由として、「情報源として頼りになる」という点が挙げられます。

特に個人で開業する場合、花の仕入れや販売に関しての知識が少ない状態からのスタートになりがちです。
花は生育状況等によって相場や業界の動きが変わりやすい商品なので、情報を仕入れずに仕入れた商品を並べるだけでは、経営は長続きしないでしょう。

そんなオーナーにとって最も身近な情報源が仲卸業者です。仲卸業者は市場や生産者と繋がりを持っているため、花業界の動きにはとても詳しいスタッフが多いです。
日頃からつながりを大切にしておくと、仕入れや情報面でも末永く頼れる存在になってくれるでしょう。

仲卸業者から仕入れる場合のデメリット

仲卸業者のデメリットとしては、仲卸業者が市場で仕入れた花の中からしか買うことができず、欲しい花を指定して購入するということができないという点です。
どうしても仕入れたい花が決まっているという場合は、後から紹介するインターネットの卸売で購入するのがおすすめです。

また、手数料が上乗せされた金額での販売となるため、市場で仕入れるよりも値段は少し上がってしまうことも覚えておきましょう。

インターネットでの仕入れを活用してコスト削減

近年特に利用者が増えてきているのが、インターネットでの花の卸販売です。
市場の前日までにネットから注文すると、代わりに注文した商品を市場で仕入れて配送してくれるサービスで、仕入れ代行とも呼ばれます。

少数からの仕入れが可能なことが多く、スマホでネットショップのように購入できる気軽なサイトから、大規模なサイトだと自宅からリアルタイムで競りに参加できるところもあります。
また、サイトによっては生産者から直接仕入れることも可能ですので、仲卸業者よりも幅広いラインナップから選ぶことが可能です。

配送料がかかることがあるのはデメリットと言えますが、市場に向かう時間とコストがカットできる点は、特に小規模店舗にはメリットがあります。

開業したての店舗だと、やらなければならないことが多い中、オーナー自らが市場まで車で往復するのはかなり厳しいことと思います。
ネットで仕入れを行うことで移動時間が省け、商品企画など店づくりの時間を増やせるようになるため、結果的に経営面ではプラスになる要素が大きいでしょう。

ただ実際に市場に行き、仲卸業者と交流することでしか得られない情報もありますので、状況に合わせて仲卸とインターネットを使い分けるのもおすすめです。

花屋が「卸売市場」で仕入れる場合の取引方法

卸売市場は花の流通の拠点になる存在で、花屋の仕入れ方法の中でも最も一般的な方法として知られています。
市場は全国で約110箇所(2020年度:大田花き調べ)ほどあり、代表的な市場は大田花き(東京)、大阪鶴見フラワーセンター(大阪)などが規模が大きく有名です。

前述の通り、開業したての小規模な店舗では市場での取引に参加することができないことがほとんどです。
しかし、市場での仕入れ・取引の流れは花業界の基本とも言えますので、知識として身につけておくことをおすすめします。

ある程度経営が軌道に乗ってきたときのために、市場での買参権の取得条件も事前に確認しておきましょう。
買参権(買参人登録)の条件は市場によって異なりますので、最寄りの市場をチェックしておくと目標にもなりますよ。

市場での仕入れの特徴

市場で仕入れるメリットは、規模が大きいため仕入れられる花の選択肢が多いという点です。
大量に仕入れたい場合、安く仕入れたい場合も市場での仕入れが最適です。

市場での仕入れは購入可能な単位が大きい(一箱50本~など)ため、店舗の規模によっては捌き切れないということもあるため注意が必要です。

少数だけ仕入れたい場合は、仲卸やインターネットでの仕入れをおすすめします。

なお、市場での取引は基本的に週3日(月・水・金)で開催されています。
仲卸業者・インターネットの卸販売サイトも市場から仕入れていることが多いため、この仕入れ日はすべての基本になることを覚えておきましょう。

花屋が花市場で取引する方法は4通り

ひとくちに市場での仕入れと言っても、事前に予約する方法、競りで落とす方法など、仕入れ方法は大きく分けて4種類あります。
それぞれの方法ごとに価格や確実性など特色が異なりますので見ていきましょう。

①注文取引

必要な花を事前に予約注文し、市場で受け取る方法です。
確実性が高い分、仕入れ値は取引方法の中で最も高く設定されています。

万一注文した花が用意できない場合も事前に連絡が来るため、代わりの花も手配しやすく安全な方法と言えます。

②相対取引

生産者が市場に出荷済みの商品の中から注文して市場で受け取る方法で、現在市場での取引方法の中で最も多く利用されています。

生産者は市場に出荷後、「どの花を○本出荷した」という風に出荷内容を市場に連絡します。
市場はこの情報を元に入荷情報を事前にWebなどで公開し、注文受付を開始。注文した商品は、市場で競りが始まる前に受け取るという流れになります。

生産者が出荷した商品に限られますが、事前に注文でき価格も中くらいのため、確実性・価格の面でバランスの良い仕入れ方法です。

③競り

市場当日にオークションルームで出品された花を競り落とす方法です。
オークションというと値段が上がっていくイメージですが、花の競りはその逆に高い値段から始まり、買い手がつかないと値段がどんどん下がっていきます。
そのため最も安く仕入れることが可能ですが、注文・相対取引を経て売れ残った花が並ぶ形になるため、花の種類が限られ、質も低い傾向にあります。

一商品あたりの競りの時間は非常に短く、早ければ数秒で終わってしまうこともあります。何も買えずに終わってしまった……ということになりかねないため、慣れないうちの参加はあまりおすすめできません。

④予約相対・定期

予約相対とは、必要な花を数週間前に予約しておき、予約時点の単価で購入できるという方法です。
①~③は市場の数日前からの取引ですが、予約相対・定期は長期的な取引になります。

例えばお盆のキクなど時期と必要量が決まっている場合に、前もって確保することで仕入れの確実性と、価格面でも一定の安定性を取ることができます。
花の仕入れは相場の変動が激しいため、予約時点から相場が下がった場合は少し損をしてしまうことがあるという点はデメリットと言えるかもしれません。

定期はその名の通り、決まった数量の花を定期契約することで安定した仕入れを可能にする方法です。こちらも確実な数と、相場に左右されない価格をキープできます。

花の仕入れには「情報の仕入れ」も重要!

花屋は情報戦とも言われることがあるほど、最新の情報と先読みが重要になってくる業界です。
個人で開業して細々と仕入れを続けていては、花の市場の動向やトレンドが掴めないままになってしまいかねません。
可能な限り外部から積極的に情報収集をしていくことが仕入れのポイントになってきます。

特に母の日などのシーズンに向けた仕入れは、早い段階で計画を練っておかないと品薄になったり、価格が上がったりと後々失敗する可能性もあります。
以下のような方法で、日頃から情報を集めていくことを心がけましょう。

仲卸業者や市場で交流しつつ情報を集める

生産者や市場とコネクションのある仲卸業者は情報収集面でも強い味方となってくれます。さらに、仲卸業者だけでなく、仕入れに来ている他店のスタッフとの交流からも得られるものは大きいです。
市場ではただ仕入れて帰ってくるだけでなく、人との交流を大事にしましょう。

業界新聞から情報を仕入れる

花卉園芸新聞、日本農業新聞といった業界専門の新聞からは、市場の動向などの詳しい情報を得ることができます。
新しい品種情報などもまとまって得られるので、購読しておくことをおすすめします。

SNSで生産者から直接情報を仕入れる

花の流通は市場を通すため、生産者と店舗の直接取引はできないようになっているのが通常です。
しかし近年はSNSが普及してきたこともあり、生産者側が発信する情報が仕入れやすくなってきました。生産者側が発信する情報を確認するだけでなく、場合によっては直接交流して情報を入手するということも可能になってきています。
SNSを上手く活用して情報収集に役立てていきましょう。

大手花屋チェーンやコンビニなどの花の商品カタログをチェックする

大規模な店舗で取り扱いがある花材は品薄になりやすいため、先のシーズンのカタログに掲載されている商品を事前にチェックしておくことで対策が取りやすくなります。
こういった大口の需要の動きを知ることも、仕入れの情報戦においては重要になってきます。

もちろん、こういった外部からの情報を仕入れるだけでなく、自分の店舗の売れ行きを見て分析していくことも大切です。
花の生育状況、相場、大口需要の動き、売り上げの傾向等、あらゆる情報を総合して先を読むことを意識して日々の仕入れに臨みましょう。

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