この記事はこんな人におすすめ
- 胡蝶蘭の植え替え時期はいつがいい?
- 今植え替えて大丈夫か知りたい
胡蝶蘭の植え替え時期は4月~6月頃が最適ですが、9月頃までであれば植え替えが行えます。
植え替えは胡蝶蘭の状態を見つつ、以下の期間に行うとよいでしょう。
- 最適な植え替え時期:4~6月
- 花が遅咲きだった場合:7月まで
- 夏越で株元がグラグラ:9月
- 根腐れ・病気などで元気がない:随時
お住いの地域や気温によって異なるものの、真冬・真夏を除いた時期が植え替えに適しているとされています。
しかし、胡蝶蘭が急成長した、調子が悪いなど上記の時期が過ぎてから植え替えてもいいか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、胡蝶蘭の植え替え時期についての解説や、冬でも植え替えた方がいいのはどんな株なのかシーン別に解説します。
胡蝶蘭の植え替え時期
胡蝶蘭の植え替え時期は一般的に以下が良いと言われています。
- 最適な植え替え時期は4~6月
- 花が遅咲きだったら7月まで
- 株元がグラグラしているなら9月
植え替えに最も適している時期は暖かくなり始めた春頃です。
しかし、開花状況や夏のダメージによっては夏~秋にかけて植え替えを行った方がいい場合があります。
それぞれのシーズンに植え替えが適している理由を詳しく解説していきます。
最適な植え替え時期は4~6月
胡蝶蘭の最適な植え替え時期は4月~6月頃です。
春になって気温が上がると、胡蝶蘭の株は成長を始めます。
6月下旬~9月頃にかけて茎や根を大きく成長させるため、それまでに植え替えておくのがベストです。
また、夏の暑さは胡蝶蘭にとっては過酷ですので、早めに環境に慣れさせておくことで夏場のストレスを減らすことができます。
春に植え替える際の注意点
春は胡蝶蘭の植え替えに適した季節ですが、植え替え時には以下の2点を確認する必要があります。
- 胡蝶蘭の花が咲き終わっているか?
- 日中の最低気温が15℃以上あるか?
胡蝶蘭の植え替えは、花が咲き終わっていることが前提となります。
胡蝶蘭は花を咲かせることにエネルギーを使うため、開花前や開花途中に植え替えを行うと花が枯れたり咲かなくなってしまう恐れがあります。
また、植え替えは日中の最低気温が15℃以上になってから行う必要があります。
4月上旬などはまだ気温が低い地域もあるため、暖かくなるのを待ちましょう。
花が遅咲きだったら7月まで
花が遅咲きだった場合は7月でも植え替えが可能です。
真夏日(気温30℃以上)の植え替えは避けた方がいいため、比較的涼しい7月初めに作業してしまうのがいいでしょう。
7月に植え替える際の注意点
7月は胡蝶蘭にとって日光がきつく、一歩間違えると暑さで弱ってしまう季節です。
植え替え後は胡蝶蘭が快適に過ごせる環境に置いて休ませることを意識しましょう。
過酷な環境に置いてしまうと、元気をなくして8月の暑さに耐えられなくなってしまうかもしれません。
夏場は胡蝶蘭を以下のような環境に置くようにしましょう。
- 気温が18~25℃程度
- 直射日光が当たらない明るい場所
- 風通しがよい場所
株元がグラグラしているなら9月
春の植え替えを逃してしまったことに加えて、夏に根が傷んでしまった場合は9月中の植え替えを検討しましょう。
胡蝶蘭が以下の状態だった場合は9月に植え替えを行った方がいいでしょう。
- 株元がぐらぐらする
- 鉢を逆さにしたら株が落ちる
株がぐらぐらしている胡蝶蘭は、根が枯れたり腐っている可能性があります。
そのままでは冬を越せずに枯れてしまう可能性が高いため植え替えを行いましょう。
9月に植え替える際の注意点
9月は気温が安定せず、残暑もあれば唐突に最低気温が下がる場合があるため気温の変化に注意が必要です。
また、10月に入って本格的に気温が下がり始める頃までに胡蝶蘭が新しい環境に慣れていた方がいいため、なるべく暖かいうちに植え替えを行うようにしましょう。
- 胡蝶蘭の植え替えの頻度は2~3年に1回を目安に
- 胡蝶蘭の植え替えは株にストレスを与えてしまうため、2~3年に1回程度の頻度で行うようにしましょう。
胡蝶蘭を植え替えた時に受けたダメージは、回復するのに1年程度の時間がかかります。頻繁に植え替えていると胡蝶蘭が弱ってしまう可能性があるため、植え込み材が痛んだら交換する程度に留めましょう。
胡蝶蘭の植え替えの判断基準
胡蝶蘭を植え替えたいと思っても「今植え替えて大丈夫か?」と迷ってしまうことがありますよね。
もしも胡蝶蘭の植え替えに迷うことがあったら、主に以下の3点を確認してみましょう。
- 春まで待っても胡蝶蘭が枯れないか?
- 最低気温が15℃以上あるか?
- 1~2週間程度株を休ませる期間がとれるか?
もしも春まで待って胡蝶蘭が枯れてしまうのであれば、植え替えが必要と判断してもいいでしょう。
植え替えが必要な例は、根腐れ、病気、カビなどになります。
また、植え替え時に気温が15℃を下回る場合は胡蝶蘭の生育が止まって弱ってしまう恐れがあります。
気温が低い時期であれば暖かくなるまで待つ、または室温15℃以上の環境で植え替えとその後の管理を行いましょう。
胡蝶蘭は植え替えを行うと、環境に慣れるために2週間程度成長が止まる植物です。
環境に馴染む前に寒すぎる、または暑すぎる場所に置いてしまうと、そのまま枯れてしまうことがあるため注意が必要です。
【ケース別】植え替え時期に迷った時の対処法
胡蝶蘭の最適な植え替え時期が分かっても、自分の育てている胡蝶蘭をいつ植え替えたらいいのか分からない方もいらっしゃると思います。
植え替え時期は胡蝶蘭の健康状態や植え替えを検討している理由によって異なります。
よくある植え替えの理由と時期は以下となっています。
- 花が落ちた時:4~7月まで
- 2年以上植え替えしてない:来春
- 株が大きく育って鉢が窮屈そう:来春
- 根腐れや病気がある:随時
花が落ちた時
胡蝶蘭の花が落ちた時期によって植え替え時期は以下のようになります。
花が落ちた時期 | 植え替え時期 |
---|---|
2~3月 | 春(4~6月頃) |
4~7月 | 随時 |
家庭で育てられている胡蝶蘭は環境によりますが2月~7月頃に花を咲かせます。
春前に開花した場合は春まで植え替えを待ち、7月頃までは花が落ちたタイミングで植え替えを行いましょう。
8月以降に胡蝶蘭を貰った場合
贈答品として8月以降に貰った胡蝶蘭の花が落ちた場合も、植え替えは来春が最適です。
ただし、贈答品の胡蝶蘭の場合は寄せ植えしてある鉢を1つずつに分けるために植え替えます。
元々1株(1本立)の胡蝶蘭であれば植え替える必要はありません。
2年以上植え替えしてない
2年以上植え替えを行っていない場合は、次の春(4~6月頃)を待って植え替えを行いましょう。
植え込み材や根がそこまで傷んでいない場合は無理に植え替える必要はありません。
植え込み材を確認して、カビが生えている等の異常があった場合は春まで待たずに植え替えを行いましょう。
株が大きく育って鉢が窮屈そう
春~夏の生育期で胡蝶蘭が大きく育ってしまい、株に対して鉢が小さくなってしまうことがあります。
季節が秋になってしまっているなら、来年の春を待って植え替えを行いましょう。
胡蝶蘭は気温が15℃を下回ると成長をやめて休眠状態に入ります。
今以上に大きくなる可能性は低いため、急いで植え替えを行う必要はありません。
根腐れや病気がある
胡蝶蘭が根腐れや病気で状態が悪い場合は、そのまま置いておくと枯れてしまいます。
季節を問わず、なるべく早く植え替えましょう。
もしも植え替えが冬場になる場合でも、室温を15℃以上に保てていれば植え替えても問題ありません。
室温の維持に加えて、胡蝶蘭に寒さ対策や乾燥対策を施してあげましょう。
まとめ
胡蝶蘭の植え替え時期は春の4月~6月頃が最適です。
しかし、花が遅咲きだった場合は7月まで、夏を越えて株がグラグラになってしまった時は9月中であれば植え替えできます。
基本的には胡蝶蘭にとって過酷な気温になる真冬や真夏を避けて植え替えを行いましょう。
2年以上植え替えを忘れていた、成長期に胡蝶蘭が大きく成長したなど急を要しない場合は来春まで待って植え替えを行います。
しかし、根腐れや病気など次の春まで待つと枯れてしまう場合はすぐに植え替えを行うようにしましょう。
夏場や冬場に植え替えを行う場合は、気温18~25℃程度を保った室内で植え替えをすると失敗が少なくなります。