花図鑑

バラ品種「インスピレーション」色や特徴、お手入れ方法を解説

2022.05.10

バラ品種図鑑「インスピレーション」

Bloom Note編集部

Bloom Note(ブルームノート)編集部です。お花のお手入れ・アレンジメント方法から、お花屋さんの仕事に必要な知識まで、お花が好きな全ての人に役立つ情報を配信しています!

バラの品種「インスピレーション」の色は、濃いクリアなピンク色。
透明感のある華やかな色味が人気です。

花もちの良さは中程度ですが、棘が少ないという特徴があり、バラの中でも取り扱いやすい品種だと言えるでしょう。

バラ「インスピレーション」の主な特徴

  • 透明感のある濃いピンク色
  • 棘が少なく下処理が簡単
  • 花びらは柔らかく繊細

バラ「インスピレーション」の特徴

バラ「インスピレーション」の特徴早見

「インスピレーション」はスタンダードのバラ品種で、花のサイズは大きめです。
バラの王道の咲き方とも言える剣弁咲きで、フォーマル感や高級感が感じられます。

棘が少ないのが魅力ですが、花びらが柔らかく傷つきやすいという面もあります。

濃いピンク
タイプ スタンダード(STD)
サイズ 大輪
咲き方 剣弁高芯咲き
開花速度 ややゆっくり
香り なし
出回り時期 通年
主な生産地 宮城県、静岡県、山口県

クリアな赤に近いピンク色

インスピレーションの花びらは、赤に近い濃いピンク色をしています。
華やかな色味ですので、花束にすると高級感が出ますし、数本を花瓶に飾るだけでもよく映えます。

例えば「高級感のあるバラをプレゼントしたいけど、真っ赤なバラは気後れする」という方には、こういった濃いピンクのバラをおすすめすると良いかもしれません。

棘が少なく扱いやすい

インスピレーションの茎は、棘が少ないのが特徴です。
棘が多いと花びらを傷つけてしまったり、下処理が大変だったりというデメリットがありますので、インスピレーションはバラの中でも扱いやすい品種だと言えるでしょう。

花びらが繊細で傷つきやすい

インスピレーションの花びらは柔らかく繊細なつくりとなっています。
その分傷がつきやすく目立ちやすいため、水揚げなどの作業時には特に慎重さが求められます。

また、花びらが咲いていくごとに外側の花びらが傷つきやすくなるため、傷ついた花びらはカットすると良いでしょう。

バラ「インスピレーション」の下処理・水揚げ方法

バラ「インスピレーション」のお手入れ方法

インスピレーションの日持ちを良くするためには、店頭に置く前に適切な下処理と水揚げを行いましょう。
具体的な手順としては以下のとおりです。

  1. 下葉の処理
  2. 茎を切り戻し、水揚げ促進剤につける
  3. 深水につけておく

下葉の処理

水に浸かる部分の葉は取り除き、花に栄養が行き届きやすい状態にします。

通常のバラの場合はこの後トゲの処理をしっかり行う必要がありますが、インスピレーションの場合はトゲが少ないため、下処理の手間がかからないのが嬉しいポイントです。

茎を切り戻し、水揚げ促進剤につける

インスピレーションの茎を下から2~3センチ程度、斜めにカットします。
よく切れるハサミやナイフで、断面積が大きくなるように切り戻しましょう。

その後水揚げ促進剤に3~5秒程度つけることで、より水上がりが良くなるためおすすめです。

深水につけておく

清潔なバケツに水をたっぷり張っておき、水揚げ促進剤につけたインスピレーションをバケツに移します。
最低1時間以上深水につけておき、水が上がるのを待ちましょう。

注意ポイント

インスピレーションの花びらは柔らかいため、水揚げ作業中に花びらに水がつくと、シミができやすくなります。
花びらに水がついたまま放置しないよう注意が必要です。

バラ「インスピレーション」の花言葉と意味

ピンクのバラの花言葉は「上品」「しとやか」など。
インスピレーションのような濃いピンクのバラの場合、「感謝」という花言葉もあります。

感謝を伝えたい方へのプレゼントとして贈りたいお花です。

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